とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
列車内にて
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小鞠「はい、猿も狸も猪も出ますよ。鹿とかときどき熊も出ますし」
空:熊!?
れんげ「確かに動物はいっぱい見かけるのん」
なっつん「だから動物が出たくらいじゃ田舎にならないよね?ね?」
葉月「はあ……」
小鞠「どうしても田舎にしたくはないのだな」
なっつん「何もできないってほど不便なのが田舎だとしても猿いたって狸いたって別に不便じゃないジャン?だから田舎じゃないよ」
空:そうなの?
葉月「さ、さあ…?」
れんげ「なーるほどっ!」
納得がいっていない空たちとは対照的にれんげは納得したようだった。
れんげ「そーかー……。旭丘田舎じゃないのねー……」
れんげ「なんとなくスッキリー」フヌンス
一穂「よかったよかった」
ひかげ「おーい、次で降りるよ」
一連の議論に決着がついて一安心したとき、ひかげが呼びに来た。
一穂「あ、もうそんな経った?皆忘れものしないようにねー」
なっつん「空閑っち起こすかー。空閑っち、降りるよー」
なっつんの声に木陰が薄目を開けた。
葉月「空閑先輩、のりかえですよ」
木陰「んーー…」ボー
木陰はまだ少し眠いのか半目でぼーっとしている。
木陰「」ボー
木陰「」ボー
葉月「」ギョッ!
木陰の目が徐々に開いて完全に見開いた状態になったとき、そのつぶらな瞳に葉月は思わず驚いた。
木陰「あ、のりかえ?」
葉月「あわわわわわわわ」アセアセ
普段とのギャップに戸惑う葉月。
木陰「?」
再び半目に戻った木陰はなぜ葉月がうろたえているのか分からない様子だった。
ー
ーー
ーーー
ー駅ー
一穂「ここってウチが置き去りにされた駅やん…」
ひかげ「そうなん?」
一穂が苦い思い出を振り返るように呟いた。
以前、宮内姉妹(ひかげ除く)と越谷きょうだい+蛍で海水浴に行った際、最後の乗り換え駅であるこの駅で寝ていた一穂は誰からも気づかれず置き去りにされ最終列車を乗り過ごすという痛恨のエラーを犯していた。
なっつん「あー海水浴のときかあ。あのとき結局れんちょんウチんちに泊まったんだっけ」
れんげ「そうなん。姉ねぇが起きてたらあんなことにはならなかったのん…」
一穂「だからお詫びに駄菓子屋でアイス買ってあげたじゃん!悪かったってー」
ケイト「ナツミ、次の列車はイツ来ますかー?」
なっちゃん「んー、あと1時間20分後やね」
朝霞「あっ、見てください!線路脇にミカンがたくさん落ちてますよー!」
朝霞が線路の脇にミカンが
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