第三百九十七話
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第三百九十七話 白いご飯は
華奈子は昼食を終えてからこんなことを言った。
「あたしサンドイッチもお握りも好きだけれど」
「それでもなの?」
「ええ、何か白いご飯だけだと」
こう美奈子に話した。
「よくないのよね」
「そう、白いご飯ばかり食べてると」
どうなるかとだ、美奈子は華奈子にさらに話した。
「脚気になるのよ」
「何か怖い病気よね」
「足がむくんで動けなくなって心臓も動かなくなって」
「死んじゃうのね」
「だからね」
それでというのだ。
「かなりね」
「怖い病気なのね」
「そうなの」
それが脚気だというのだ。
「だからね」
「気をつけないといけないのね」
「麦食べればいいの」
白いご飯だけでなくというのだ。
「パンとかね」
「パン食べたらいいの」
「あと麦のご飯とかね」
「それもいいの」
「それとレバーとか食べればいいから」
そうすればというのだ。
「いいの、だからね」
「あたしパン好きだし」
「レバーも好きでしょ」
「焼き肉にしてもレバニラ炒めでもね、特にね」
華奈子は真顔で話した。
「鶏のレバーを生姜と一緒に煮た」
「お母さんの得意料理の一つね」
「あれが好きだから」
他には玉ひもも好きだ、玉ひもを煮る時も生姜を使うのが華奈子と美奈子の母の料理の仕方である。
「生姜もね」
「好きでしょ、だったらね」
「脚気にはならないの」
「今は普通に食べていたらね」
そうすればというのだ。
「白いご飯ばかり食べるとかじゃないと」
「それはないわね」
華奈子にしてもだ。
「幾らお握り好きでしょ」
「だったら大丈夫よ」
「脚気にはならないのね」
「そうなの」
こう話すのだった。
華奈子は食べ終えてからそうした話もした、そしてまた泳いだり遊んだりするのだった。それは七人全員だった。
第三百九十七話 完
2021・9・1
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