第四百七十九話 仲間達集結その四
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「動くものを見るとな」
「噛むんですか」
「あと食えるって思ったものはな」
そういったものもというのだ。
「噛むんだよ」
「そうですか」
「まあどうでもいいか」
九内はストライクゾーンをこれ以上はないまでに拡大させて述べた、ゾンビまでいいと言ったここまでくればと考えてである。
「そのこともな」
「そう言ってくれるか」
「そうだ」
「そうか、悪いな」
「あの、前から思っていたが」
ミリムが言ってきた。
「たえはどうして伝説なんだ?」
「それだよね」
仄もそれはとなった。
「何でかな」
「あれじゃねえのか?」
昴は考える顔で言った。
「過去に何か凄いことをやった」
「それで伝説なのか」
「そうじゃねえのか?」
こうミリムに言った。
「伝説っていう位だからな」
「そうよね」
夏目も話に入った。
「どうして伝説なのか」
「それじゃあな」
「昔凄いことをやって」
「それで言われてるんだよ」
「そうよね」
「まあな」
昴はたえを見てこうも言った。
「正直今は全然わからねえけれどな」
「あの」
サラマンディーネが言ってきた。
「たえさんの声はアウラそっくりで」
「ああ、そっちの祖の」
「はい、感じるものも」
これもというのだ。
「全く同じですが」
「そうなんですよね」
「これが」
ナーガとカナメも話した。
「アウラとそっくりで」
「そのことも気になっています」
「この前お供えのものを貪っていましたので」
スノーホワイトはこのことから考えて述べた。
「それが伝説では」
「それ確かに伝説だよね」
「そうですよね」
スノーホワイトは一輝に応えた。
「お供えを食べるとか」
「普通はしないからね」
「息をする様に誰かを噛むからでは?」
雪菜はこう考えた。
「それが有名で」
「そういえば姫柊もこの前な」
「はい、頭を噛まれました」
こう古城に答えた。
「痛くはなかったですが」
「親しい相手は噛むよな」
「頭を上から」
「そうした行いが伝説になったのか?」
「そうかも知れないですね」
「そこがわからない限りはだ」
ペンギン帝王も真剣に考えている。
「何とも言えないな」
「あの、本当にどうして伝説なんですか?」
あおいは巽本人に尋ねた。
「たえさんは」
「秘密だ」
これが巽の返答だった。
「気にするな」
「あの、秘密って」
「秘密と言ったら秘密だ」
あくまでこう言うのだった。
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