第四百七十九話 仲間達集結その二
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「有り難いことにな」
「貴女もなの」
「ああ、有り難いことにな」
こう言ってだった。
クイーンはにゃみりんを連れて来て姉に話した。
「こうしていてくれてるぜ」
「それは何よりね」
「いや、ここで出会えるなんて」
にゃみりんも言うことだった。
「嬉しいわ」
「そうだよな」
「そっくりの人達がいてくれたら」
「俺も嬉しいぜ」
「お互い仲良くね」
「ああ、そうしていこうな」
「お姉様は物凄く多いみたいだけれど」
ルナは長姉に言った。
「やっぱり嬉しい?」
「正直に言うと」
「そうよね、羨ましいわ」
「こうしたものを見ていたら」
ホワイトはこうも言った。
「亜人とかそうしたことはね」
「何でもないわよね」
「そう思うわ」
「私もよ。だって」
ルナは幼い時そして聖女になった時を思い出した、そうして苦い顔になりそのうえで長姉に話した。
「あの時は」
「そうね、あんなこともね」
「なかったよな」
ホワイトだけでなくクイーンもそっと近寄ってきた。
「こうした人達が多かったらな」
「いい子だったわ」
「亜人の何が悪いのよ」
ルナは俯いてこうも言った。
「はっきり言えるわ、亜人を差別する心が悪いのよ」
「その通りだ、亜人だの魔族だのオッドアイだのどうでもいいことだ」
九内も言ってきた。
「見れば世界によっちゃそういうことを乗り越えてここに来た面子も多いな」
「ああ、そうだよ」
ロザリーがその通りだと答えた。
「あたし達ノーマにしてもそうだよ」
「そうだな」
「化けもの扱いでずっと戦場にいたんだぜ」
かつての自分達のことを話した。
「そんなのだったからな」
「大変だったな」
「かなりな」
「どの世界でもそうしたことはありますね」
リリルカも言ってきた。
「そして人はそうしたことを乗り越えて生きていくんですね」
「その通りだな、姿形が違うだけでな」
まさにそれだけでとだ、九内はリリルカに応えた。
「命まで奪おうとする」
「そうですね」
「馬鹿な話だ」
九内は心から思った。
「大事なのは心だ」
「それ次第ですね」
「そうだ、性根が腐った奴の方が問題だ」
こう言うのだった。
「心が化けものになっている奴等の方がな」
「そ、そうだよな」
セッケは九内のその言葉に応えて言った。
「そのことは今じゃ俺にもわかる」
「あんたにもか」
「スペード王国って国があるんだけれどな」
「あんたの世界にはか」
(少年漫画みたいな安直だがセンスのいい名前だな)
九内は心の中で呟きもした。
(この世界のネーミングより遥かにいいな)
「そんな国があるのか」
「これがとんでもない国なんだよ」
「というとそうした化けものがのさばって
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