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八条学園騒動記
第六百三十七話 酒池肉林とはその五

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「甘いものはね」
「贅沢か」
「だからあまり食べ過ぎると」
「言われるか」
「太ってたら」
 それでというのだ。
「もう不信心の証とかね」
「言われるか」
「そう、贅沢をしてあまり働いていないから」
「太るとだな」
「言われてね」
「批判されるか」
「そうなのよ、だからスパルタみたいともね」
 究極の戦闘国家で贅沢を徹底的に忌み嫌ったこの国の様にというのだ。
「言われるのよ」
「難儀だな」
「もう難儀なのがね」
 まさにそれがというのだ。
「イスラエルってのはね」
「これまで話した通りだな」
「ここ日本だけれど」
 ここで今食べている肉を食べ終えた、そして今度は鶏のつくねを手にした。タレで味付けされたそれは実に美味そうだ。
「日本神話で天の岩戸あるでしょ」
「天照大神が隠れたな」
「何でも日本の皇室の祖神ね」
「太陽神だな」
「女神様でね」
 尚世界的に女神の太陽神は珍しい、多くの国では太陽神は男性神で月神は女性神であるのだ。それが日本では逆であるのだ。
「日本神話の最高神みたいね」
「らしいな、日本は神様が多くてな」
「誰が一番偉いかわからないけれど」
 そもそも神の名を覚えるだけでも一苦労なのが日本神話だ、それだけ神の数が多くかつ名前も複雑であるのだ。
「何でもね」
「あの女神が最高位だそうだな」
「それまでの神様何処かに行ったし」
 父神の伊弉諾尊もである。
「それでね」
「最高神でだな」
「その女神様がそこに隠れてね」
 天の岩戸にだ。
「弟の素戔嗚尊が暴れて怒って」
「日本神話の有名な話の一つだな」
「ええ、それで女神様に出てもらう為にね」
 その時にといううのだ。
「大騒ぎしたわね」
「神々がお祭りをしてな」
「その時にアメノウズメが踊って」
 このことも神話にある。
「裸になってるわね」
「そうだったな」
「あれもね」
「駄目だな」
「勿論ね」
「神々があんな騒ぎをすることもないか」
「一神教だから天使達になるけれど」
 この場合騒ぐ者達はというのだ。
「それでもね」
「騒がないな」
「天使も厳めしいし」
 ユダヤ教ではというのだ。
「神罰を実行する立場だしね」
「神の命を受けてだな」
「そうでもあるから」
「そんなお祭りはしないか」
「どんな時でもね」
「コーランでは問題なさそうだがな」
「天使がお祭りをしても」
「ペリがな」
 イスラム教では天使はこう呼ばれる、尚彼等は人間よりも下の存在とされている様である。これはジン等も同じである様だ。
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