第二話 身の用心その十二
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「上司に持ちたくない人ナンバーワンだしね」
「学校の先生でも嫌よ」
一華は学生として応えた。
「何があってもよ」
「担任どころかね」
「部活の顧問でも教科でもね」
「絶対に嫌よね」
「ちょっとしたミスを滅茶苦茶言ってきてね」
「ギスギスして」
「それで自分には物凄く甘いから」
そうした輩だからというのだ。
「もうね」
「絶対に嫌よね」
「当然お友達にもで」
「だったらね」
「男の子にしても」
「そう、彼女や奥さんにしたくない人でもね」
そちらでもというのだ、かな恵はその議員の顔を今はこれまで以上に強く思い浮かべながら話していった。
「アンケート取ったら」
「多分トップね」
「そうなると思うわ」
かな恵は一華に話した。
「ああした人が性格悪い人で」
「滅茶苦茶悪いわね」
「ああなるとね」
「もてないのね」
「誰でも一緒にいたくないなら」
そこまでだというと、というのだ。
「彼女にもよ」
「そうなるわね」
「だからね」
「まずは性格なのね」
「性格がいいと多少顔がどうかでも」
「いけるのね」
「そうよ」
実際にというのだ。
「実はね」
「そうした意味でも人はお顔じゃないのね」
「試しに人の顔がどうとか外見だけ見る人って」
かな恵は今度はそうした人間の話をした。
「碌なものじゃないでしょ」
「それはね」
その通りだとだ、一華はまた頷いた。
「そうね」
「人を外見だけで判断する人は」
「いい人じゃないのね」
「人の中身見ない人なんてね」
「大した人じゃない」
「そうよ、そうした人は痛い目を見ないとね」
そうでもないと、というのだ。
「わからないしね」
「そうしたものだから」
「だから反面教師にして」
そしてというのだ。
「やっていくことよ」
「そうなのね」
「それで本当に四人共性格いいから」
「欠点あるのに?」
「あってもそれを自覚していたら」
それでというのだ。
「いいでしょ」
「そんなものなの」
「だからね」
「合コンでもなのね」
「頑張ってね」
そうしてというのだ。
「やっていってね」
「それじゃあね」
一華はかな恵の言葉に頷いた、そうしてだった。
四人は合コンの時を待った、しかし待つ間もやるべきことがあり少女達はそちらのこともしていくのだった。
第二話 完
2021・8・15
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