第二話 身の用心その十
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「多少性格に問題があってもね」
「いいのね」
「性格悪いとどうしようもないけれど」
「そこまでいかなくて」
「問題がある位なら」
多少そうならというのだ。
「愛嬌でね」
「カバー出来るのね」
「だからね」
「性格の次は愛嬌なのね」
「それでお顔やスタイルやファッションよ」
「メイクも」
「もう一に性格二に愛嬌よ」
この二つは絶対だというのだ。
「本当にね」
「そうなのね」
「だから四人共ね」
「かな恵は大丈夫だっていうのね」
「そう思うわ、だから安心してね」
こうも言うのだった。
「本当にね」
「それじゃあね、ただ私はね」
富美子はここでこう言った。
「すぐにネガティブ入るのよね」
「ああ、富美子普段は明るいけれどね」
一華は富美子にそういえばという顔で応えた。
「何かあったら」
「そうでしょ、落ち込んでね」
「ネガティブになるわね」
「もう駄目だ諦めようってなるから」
「そこは注意しないとね」
「そうよね」
「私は結構迷うし」
理虹も言った。
「あれかこれかって」
「そういえばあんた結構どうしようかって言うわね」
一華は理虹にも応えた。
「そうよね」
「だからね」
「そこを気をつけるのね」
「そうしないと駄目ね」
「迷うとね」
「間違えたら駄目でも」
「優柔不断もね」
これはこれでというのだ。
「よくないわね」
「どうしてもね」
「私にしても」
今度は留奈が言った。
「調子に乗って失敗するし」
「あんた周り観なくなるわね」
「調子に乗ったらね」
「あんたはそこね」
「そこに気をつけないとね」
「駄目ってこね」
「そうなのよね」
こう言うのだった。
「やっぱり」
「そうよね、そう言われたら」
今度は一華が応えた、そして自分自身を振り返ってそのうえで四人に対して真剣に考える顔で述べた。
「私だって短気だから」
「ああ、あんたはね」
「結構切れるわよね」
「ちょっとしたことで」
三人もそれはと頷いた。
「言われてみれば」
「子供の頃からね」
「今はかなりましになったけれど」
「すぐ切れるのよね」
自分で言うのだった。
「本当に」
「そうよね」
「だったらあんたはそこね」
「短気なのを注意しないと」
「人間誰でも欠点あるよ、私だって無神経だし」
かな恵も言ってきた。
「だったらね」
「誰でもなの」
「欠点はあるの、けれど性格が悪いのは」
「そうした人は」
「また違うと思うわ」
「欠点ばかり?」
「しかも悪意がある」
この要素もあるというのだ。
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