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おっちょこちょいのかよちゃん
174 組織「さそり」の襲来
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の人間をさらっては奴隷として売って死ぬまで労働させたという話も聞く」
「そんな酷い奴が来たわけ?とんでもないわね。急ぎましょう!」
 さきこは話を聞いて憤った。皆は玲衣子の友達と合流する為にさりが出した飛行機で先へと進むのだった。

 昼の休憩をしていたかよ子は眠くなり、寝てしまった。その夢は暗闇の中だった。
(この夢は・・・?)
[貴様の想い人は私の物となった・・・]
(『私の物』?それ、どういう事・・・?)
 そして気が遠くなっていった。

 本部の一室。まき子達が昼休を終え、イマヌエルと共に各々の動向を確認していた。
「敵が本部に侵入してきたようだ。西側の方が攻撃されている」
「ええ!?」
「今、羽柴さり君達に救援に向かわせている。そして東の向こうの方の杖の所有者は・・・」
「かよ子達がどうかしたの?」
「また別の敵と当たりそうになっている。しかも、来ているのは・・・、この世界の人間じゃない」
「って事は赤軍!?」
「そうかもしれない。でなきゃ赤軍と同盟を結んでいる東アジア反日武装戦線かもしれないな」
(かよ子・・・!!)
 異世界の敵でも厄介だというのに赤軍や東アジア反日武装戦線の人間とぶつかったらとんでもない事になってしまうとまき子は心配で体が震えてしまっていた。

「山田、大丈夫かブー?」
 かよ子はブー太郎に起こされた。
「ブー太郎・・・。私、どうしてたの?」
「お前、何か息苦しくなっているかのようにうなされていたんだブー」
「私が・・・」
 かよ子はふと思い出した。
(そうか、あの夢・・・!!)
 かよ子はその「夢」を必死に思い出そうとする。
(一体、何だったんだろう・・・?)
 しかし、脳ミソはすぐに限界が来た。
「かよちゃん、大丈夫だよ、きっと不安もなくなるよ!」
「そうじゃ、儂なんか今までの不安な事も殆ど忘れとるぞい!」
 まる子と友蔵が励ました。しかし、まる子はともかく友蔵は単に忘れっぽいのではと皆は心の中で突っ込みたくなった。
「・・・なあ、もっと嫌な気配がするぜ」
 大野は危機感を感じていた。関根も同様である。
「もしかして、また儂らを殺しに来たのか!?」
 友蔵は怯える。かよ子は迷っている場合でなく、杖を使う準備をする。
(どんな敵・・・?この世界の人間?それとも赤軍・・・?)
「来たよ!」
 関根は気づいた。早々と国定忠治の刀を振るう。遠距離で爆発した。
「あそこだ!」
「よしブー!」
 ブー太郎が水の石の能力(ちから)を発動する。水攻めにするつもりだった。しかし、再び爆発が起きる。何と水が逆流した。
「な、逆流したブー!」
 大波がかよ子達を襲う。羽根の結界が発動された。何とか守りきれたが、水は収まらない。
「なら、こいつで吸ってやる
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