第二話 身の用心その七
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「やっぱり」
「そうよね」
「あの校長先生何でももう壊すものしか殴らないそうだけれど」
「ちゃんとものを大事にしてるのね」
「とある中学の剣道部の顧問で竹刀蹴飛ばす人その目で見て怒鳴ったらしいから」
「いや、それ論外でしょ」
一華はその中学の剣道部の顧問については眉を顰めさせて返した。
「私剣道のことはよく知らないけれど」
「剣道で竹刀っていったらね」
「バスケで言うとボールでしょ」
「バスケのボールは蹴らないわよね」
「間違って足に当たることはあっても」
「それでも意識して蹴とばすとかね」
「ないわよ」
バスケットボールでそうしたことはというのだ。
「そんな先生普通にね」
「見て怒るわね」
「ちなみにその顧問どんな人よ」
「頭パーマで丸々と太った大男でヤクザみたいに肩をゆすって歩いて生徒を床の上で背負い投げにする人みたいよ」
「最後の傷害罪じゃないの?」
「普通に警察に捕まるわよ」
「それクビものでしょ」
「そっちもアウトじゃない」
一華だけでなく富美子と理虹、留奈も眉を顰めさせて応えた。
「まんまヤクザ屋さんじゃない」
「それ下手したら死ぬわよ」
「床の上で背負い投げって」
「後頭部打ったらどうするのよ」
「ちなみに受け身を知らない人にしたのよ」
床での背負い投げをとだ、かな恵は話した。
「柔道の心得のないね」
「その暴力教師の勤務先わかる?」
一華はかな恵に真顔で問うた。
「警察に通報するから」
「もう工業科の先生がそれを知ってね」
「制裁を加えたのね」
「教育委員会と警察に通報して」
そしてというのだ。
「懲戒免職に追い込んだそうよ」
「それはいいことね」
「まあこの暴力教師は断罪されたってことで」
悪は裁かれたというのだ。
「それでね」
「いいのね」
「うん、それで工業科の子達のことだけれど」
「どうなのか」
「そうした子もいるけれど」
それでもという言葉だった。
「うちの学園のカラーで明るくてざっくばらんで」
「乱暴じゃないのね」
「そうした子が多いから」
それでというのだ。
「安心して。じゃあ成海君にも話して」
「そのうえで」
「時間と場所決めてね」
そのうえでというのだ。
「合コンセッティングするわね」
「お願いね」
「まあ場所はね」
かな恵は早速その場所の話もした。
「団地か商店街のね」
「カラオケボックス?」
「そこになると思うわ」
「安くて大勢の人が入られて」
「しかもわいわい騒げて飲んで食べられるから」
だからだというのだ。
「それでよ」
「そういうことね」
「やっぱり合コンはね」
それを行う場所はというのだ。
「学生ならね」
「カラオケボックスね」
「そこが一番だ
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