第四百七十八話 ゴルゴムの大群と戦いその十七
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「気配が違うからな」
「それでわかったか」
「あんたの気の強さは桁が違う」
スサノオ自身に告げた。
「これまでの怪人達とは全くな」
「それで何の用だ」
霧雨はスサノオを見据えて問うた。
「俺達と戦うならやるぜ」
「いや、今はそのつもりはない」
スサノオはそれは否定した。
「まだな」
「じゃあ何で出て来た」
「君達に挨拶をしに来たのだよ」
悠然としてだ、戦士達に告げた。
「この戦いの健闘を讃え次の戦いの為にな」
「じゃああんたは今は戦わないんだな」
「その楽しみは次にしたい」
こう言うのだった。
「出来ればな」
「そうか、では次の戦いは何時だ」
九内がまた問うた。
「明日か」
「いや、四十日後にしたい」
その時にというのだ。
「それはな」
「そうか、その時か」
「その時に私は今回とは比較にならないまでの怪人達を出す」
「そして我々と戦うか」
「そうする」
こう言うのだった。
「そして最後は私自身もだ」
「我々と戦うか」
「そのつもりだ」
こう九内に答えた。
「そして楽しませてもらう」
「そうか、なら受けて立つ」
九内は表情を変えず応えた。
「そのうえで必ずだ」
「私を倒すか」
「売られた喧嘩は買ってだ」
そうしてというのだ。
「返す分は返す」
「そうした考えだからか」
「必ずだ」
「私と戦うならか」
「勝つ」
そうするというのだった。
「その時を楽しみにしていろ、いや」
「そう、私は人間を見たいのだよ」
九内に悠然として返した。
「君達の力を心をな」
「人間自体をと聞いている」
「だからだ」
「あちこちの世界で人間に仕掛けているか」
「そうして楽しんでいる」
「そういうことだな、ではだ」
「四十日後だ」
日数のことをまた告げた。
「戦おう、伝えることは以上だ」
「では帰るか」
「そうさせてもらう、また会おう」
こう言ってだった。
黄金の身体のシャドームーンの姿をしたスサノオは姿を消した、後には戦士達が残ったがもう誰も動けなかった。
霧雨もだ、立ってはいたが汗をかいて言った。
「これまでで一番激しい戦いだったな」
「そうなのね」
「ああ、あいつは本物だ」
トロンに対して述べた。
「決戦の時は洒落になってねえな」
「今よりも遥かになのね」
「とんでもねえ戦いになる」
「そうなるのね」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「四十日後に向けてまた訓練だな」
「そうね」
「その用意をこれから行う」
変身を解いた門矢が言ってきた、他のライダー達もそうしている。
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