第四百七十八話 ゴルゴムの大群と戦いその十五
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「戦う場所は同じでもだ」
「夜になると暗くなって」
「全く違う場所になると言っていいから」
「そうだ、夜の闇にだ」
まさにそれにというのだ。
「目を合せていけ、もっともだ」
「目は次第によね」
「慣れてくるわね」
ミンクとオルガンが応えた。
「暗くなっていく中で」
「そうなっていくわね」
「そうだ、だが意識しておくことだ」
このことをというのだ。
「いいな」
「わかったわ」
「そうしていくわ」
「訓練の通りだ」
ディケイドはこうも言った。
「夜には夜の戦いがある」
「そうよね」
「そこはね」
「夜の戦いも訓練してきたなら」
「それを活かして」
「そのうえで」
「戦え」
今度は一言だった。
「思う存分な」
「訓練のことを活かして」
「そのうえで」
「そうだ、いいな」
こう言ってだった。
ディケイドは仲間達を夜の戦いに連れて行った、夜も激しい戦いが続き怪人達は倒されていくが倒される傍からだった。
怪人達は出て来る、だがそれでもだった。
もう誰も動じていない、それはトロンもで。
「出て来るなら出て来るだけ」
「倒してやるぜ!」
クイーンは高いテンションで言った。
「それだけだ!」
「そうね」
「ああ、もうわかっているからな」
怪人達が次から次に出て来ることはというのだ。
「だったらな」
「このままね」
「倒していくだけだぜ」
「私達は待つわ」
トロンは攻撃を繰り出した、そうして。
怪人達を倒していく、その横ではクイーンが暴れていた。だがそれでも連携は的確であり乱れても突出もしなかった。
ディケイドもそんな二人を見て言った。
「その調子でだ」
「戦っていけばいいわね」
「そうだな」
「問題はない、そして疲れたらな」
その時はというと。
「すぐにだ」
「ああ、下がるな」
クイーンはすぐに応えた
「俺も」
「無理をすることはない」
「だよな、俺だけじゃないからな」
「そうだ、下がる時は下がってだ」
そうしてというのだ。
「戦えばいい」
「そういうことだな」
「俺達は一人ではない」
「全員で戦っているからな」
「下がる時はだ」
その時はというのだ。
「後は任せることだ」
「他の奴にな」
「そうして前に出過ぎることもな」
このこともというのだ。
「必要ない」
「わかってるさ」
「この娘がここまで冷静になるなんて」
ホワイトはディケイドに素直に応えそうして戦っている長妹を見て言った。
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