173 黒手組の長の力
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のか・・・。俺は絶対に大将になってやるって言ってやりてえな」
その声は同化した少年の声だった。
「は?」
「構わぬ。同化している少年の意志がまだ動いておるのだ。その男の集団も黒手組を壊滅させてくれたものだ。ヴィクトリア女帝にも危険を知らせねばなるまい」
かよ子達は趙姫を倒した後、疲弊していた。
「やれやれ、次々に襲って来やがって」
大野ですら疲れを見せていた。
「儂もヘトヘトじゃ」
友蔵も寿命が縮まる思いだった。しかし、当の本人は特に何もしていないのだが。その時、通信道具が鳴った。
『藤木茂君救出班の皆様、かなり疲弊しておりますと思います。昼食の休憩となさってください』
「あ、ありがとうございます」
皆の元にハンバーガーとフライドポテト、そしてオレンジジュースが現れた。
「ほう、これは確かアメリカでよく食べられていると聞く」
次郎長はハンバーガーを見て珍しく思った。
「親分、これはまさに美味です!肉とこのぱんに野菜が一気に食べられるとは!」
小政が早速伝えた。
「ほう」
皆も食べる。
「美味しいねえ〜。アタシゃこういうの食べたかったんだよお〜」
「まさに美味い!」
まる子と友蔵はハンバーガーとフライドポテトを美味しそうに頬張った。かよ子はハンバーガーを食べると、挟んでいるハンバーグを落としてしまった。
「ああ・・・」
かよ子はハンカチで拭こうとした。
「大丈夫よ、かよちゃん」
のり子の人形・キャロラインが喋った。キャロラインの念力で落ちたハンバーグが消え、かよ子のスカートについた汚れも落ちた。
「ありがとう、キャロライン」
そして藤木救出班は一時の休憩をするのだった。
ヴィクトリア女帝の屋敷。女王近々に連絡が来た。
「こちらヴィクトリア」
『こちらレーニン』
「レーニン殿!?無事だったの!?」
『ああ、こちら本部に剣を取り返そうとする愚か者どもが近づいて来ている。周囲に援軍を寄越して固めてくれ』
「分かったわ。杖や杯の持ち主はどうするの?」
『それはこちら赤軍や反日武装戦線の連中に応援に行かせる。気にするな』
「了解」
ヴィクトリア女帝は早速側近を収集した。
「剣を取り返す輩が近づいて来ていると聞いた。なるべく本部の周囲を固めよ。そして、クイーン・ベスにも気をつけるのだ」
「了解しました」
ヴィクトリア女帝は別の女王に敵意を向ける。
(もう滅ぼせるわ・・・)
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