173 黒手組の長の力
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ているのだ!!」
その時、三河口とアピスで睨み合った。
(この小僧・・・!!)
アピスもこの男が只者でないと感じていた。一方の三河口も己の能力行使に膨大な負担が来ていると感じていた。
「光江ちゃん、健ちゃんに加勢して!」
「はい!」
ゆりの指示で光江が御守を使う。光江の持つ威圧の能力が御守に流し込まれ、アピスを迎え撃つ。
「・・・な!」
機械が正常に作動しなくなった。だが、同時に三河口、光江、アピス、皆能力が使えない状態となる。
「濃藤君、今よ!」
「はい!」
濃藤が運命の剣を発動させる。アピスの姿が人間に戻り、更に機械が破壊される。濃藤が高速でアピスに剣で串刺しにした。
「こいつ・・・!」
アピスは貫かれた事が致命傷となったようで、その場で光となって消滅した。
「濃藤、やったな」
「ああ」
だが濃藤は高速で動けたのは自分自身ではなく剣がそうさせた事を振り返った。
「政美ちゃん、まだ敵はいる?」
ゆりが政美に確認した。
「いいや、一人もいません」
「それじゃ、もう先へ行きましょう」
皆は奏子の羽衣に乗って飛び立った。目的は敵の本拠地に乗り込み、異世界の剣を取り返す事である。
起き上がったレーニンはとある部屋に行き、モニターのような物で周囲の状況を確認する。
「何と、我等の領土が次々と奪われている!重信房子、これはどういう事だ!?」
「はい、あの杖、護符、杯は我々がここに来るまで偽物となるのが判明しない仕組みとなっていたのです。それで私は『自分の世界』に行って略奪を図ったのですが・・・」
「それで?」
「平和の世界の女に既に本物もこの世界にないと言われました。そしてその持ち主も他の能力者達と共にこの世界で戦っているとの事です」
「なぬ!?」
「それに聞いた話では幾人かが敵の世界の人間と協力して領土を奪っているとか。そして幾人かは倒されております。その中にはその持ち主の三人も含まれているとの事です」
「こちらも早く体制を整え直すべきだ。赤軍や反日武装戦線の奴等も戦わせろ!」
「はい、今向かわせております」
レーニンは確認する。その時、房子が持っている通信用の機械がなる。
「はい、こちら重信」
『こちら。黒川芳正。今、杖の持ち主の所に接近しています』
「宜しい。奪いなさい」
『了解』
通信が切れた。
「杖か・・・。一度入鹿が手にしたが取り返されたとか聞く。そして残る蘇我氏は全滅したそうだな」
「はい、これも杖の持ち主の仕業です」
「それから、貴様らが造った機械の元となった男がいる集団もこっちに近づいて来ている」
「彼らの目的は剣を取り返す事でしょう」
「そうか」
その時、声が変わった。
「レーニン様?」
「また会える
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