スーパーロボット大戦OGs
0036話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「これが俺達の基地か」
基地の周囲を見回すと自然が目に入ってくる。
と言うか、自然しか目に入ってこない。
熱帯雨林のど真ん中に作られた秘密基地、という印象だ。
基地としてはかなり小規模な基地で、大きさ的にはテスラ研よりも小さいくらいだ。
テスラ研でギリアムに遭遇するという心臓に悪いイベントをこなしてから5ヶ月。ようやくシャドウミラー専用の基地に俺達は到着していた。
基地自体はあれから4ヶ月程で完成したのだが、まさか技術班の引っ越しに1ヶ月も掛かるとは思ってもいなかった。
北米から南米への引っ越しとなるんだし、しょうがないと言えばしょうがないのだが。
正直、技術班自重しろと思った俺は悪くない筈。
もっとも、テスラ研で転移装置の開発も大詰めを迎えているこの時期にレモンもラングレー基地とテスラ研を行ったり来たりと忙しかったようだが。
ヴィンデルとしてもこの引っ越しに集中したかったのか、特殊処理班としてもこの5ヶ月は数回の任務しかなかった。
「アクセル隊長、レモンの姐さんが呼んでますぜ?」
俺を呼びに来たマルティンだが、何故かレモンを姐さん呼ばわりしている。
俺はこいつらの隊長で、ヴィンデルは少佐だ。実際にこいつらは俺を隊長と呼ぶし、ヴィンデルは少佐と呼ぶ。なのに、何故かレモンは階級の中尉ではなく姐さん呼ばわりだ。いや、姐さんと呼ぶのにふさわしいか? と問われれば、YESと答えてしまうのだが。
「分かった。場所は研究所でいいんだな?」
「はい、ヴィンデル少佐も呼ばれているようですんで何か重要な話があるんじゃないかと」
さて、何の話だろうな。
そんな風に思いつつ、レモンの研究所へと向かう。
正直、このエクアドル基地が出来て何が変わったかと言えば、俺はレモンの研究室と答えるだろう。
ラングレー基地でもそれなりに広い研究室を持っていたレモンだが、この基地で使っている研究所は以前の数倍、50畳程の広さと言えば分かりやすいだろうか。
「レモン、呼んだと聞いたが?」
研究室のドアを開けて、レモンに声を掛ける。
そこには丁度レモンとヴィンデルの姿があった。
「あら、早かったわね。丁度いいからヴィンデルと一緒に話を聞いて頂戴」
レモンの言葉に頷き、応接セットのソファへと腰を掛ける。
「さて、アクセルも来た事だし話を始めて貰えるか? 私もこの基地の責任者として色々と忙しいのでな」
実際、この基地で誰が1番忙しいかと言えば、ヴィンデルと答える者が多数だろう。シャドウミラー隊指揮官としてだけではなく、このエクアドル基地の司令官としての事務仕事もあるのだから。
エクアドル基地が特殊部隊1部隊の為の基地という事で、かなり小規模とは言え事務仕事はある程度の
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ