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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
082話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その9
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わたし以外にもほとんどの女子は顔を赤くさせて、正反対にネギ君とコタ君ははてな顔をしていた。
やはり、ここが子供との理解の差かっ!!

「そうだな。手っ取り早く行くならやはりキスだろうな」

エヴァちゃーーーーんッ!?
真面目な顔で答えないでよ!なんかそれだとうちら恥ずかしいじゃん!ネギ君のキス魔ぁぁぁ!!

「そうね。それでもっと追及するとチョメチョメ的な行為だとさらに効果アップ?」
「…………まぁ、そうだな。私はもちろんそんな事はしたことはないが効果は抜群だろうな。まさか、貴様達の世界ではそれが普通なのか?」
「まぁ、普通でもないけど魔術的には大いに可能性の一つね。ここだけの話だけど、魔術はとにかくお金がかかるもので実験のし過ぎでたびたび金欠になる人が多くいるのよ。それで魔術協会に自身の精液=魔力の塊を売ってやり過ごす人も多くいたわ」

なんかアダルトチックな話になってきたね……。
それにしても、士郎さん達の世界の魔術師って結構身売りに関しては容赦しないんだね。少しゾッとするわ……。

「ふむ……。シビアだとは思っていたが、まさかそういう方面までとは中々に恐れ入るな」
「ホントにね」

それでエヴァちゃんとイリヤさんが同時にため息を吐く。
そこに士郎さんの声が聞こえてきた。


《姉さん、それにエヴァ。それくらいにしておかないか?なまじ中途半端にそういう知識がある多感な中学生であるアスナ達がもう顔が盛大に真っ赤だ》
「シロウも言うわね。この後にそういう……」
《姉さん!》
「はいはい。ごめんねシロウ」

なんか意味深な話ぃ!!?
まさか最終手段、行っちゃうんですか!?

「ゲヘヘ……セイバーの姉さん、もしかして……」
《カモミール。それ以上なにかほざくと後が怖いぞ?》
「ヘイ……」

今は士郎さんの鋭い眼光はないというのに、カモ君が委縮してしまった。
それで士郎さんは話を断つように過去の光景を再開した。
究極の選択を迫られている士郎さんは、ふと……見知らぬ光景を見ている。
というか、

「これって……過去の光景の中で士郎さんが意識がある夢を見ているんですか?」
「そうね。しかもただの夢ではなく、それは契約しているサーヴァントの過去の光景……」

過去の光景の夢の中ではまだ顔つきが幼い印象を受けるセイバーさんが、ライダーさんに使った剣とは違う、でも煌びやかな剣を前に手を伸ばす。
そこにいつからいたのか杖を構えた魔術師みたいな人が、

『その剣を岩から引き出したもの……すなわちブリテンの王たるべきもの。アルトリア……それを引き抜く前に今一度考えてみるといい。その剣を手にしたが最後、君は人ではなくなるんだよ?』

どこか妖艶染みた声だった。
フードを被って顔が見
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