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夢幻水滸伝
第二百十八話 北京からその四

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「貴方様にお預けします」
「そうしてくれるか」
「後はどう増やして訓練をし律するかは」
「我がやる、我は神星の中で武を司る六将星の一人やからな」 
 それ故にというのだ。
「そうしたことは一番得意や」
「それでは」
「そこは任せてくれ」
「わかりました」
「それで行政組織をな」
 今度はこちらの話をした。
「整えていきたい」
「中国全土を治める様な」
「その知識が欲しいが」
「わかりました、官吏のことはです」
 市長は羅に申し出た。
「我々が整えさせてもらいます」
「宜しゅう頼むな」
「お任せ下さい、ではですね」
「これから世界を救うで」
「お願いします」
 市長は羅に深々と頭を下げた、こうして羅はまずは北京の支配者となった。いきなり一千万の民を持つ一大勢力となったが。
 すぐに街全体を治めかつ兵も整えだした、彼は紫禁城に入りそこで政務にあたりはじめたが次から次にとだった、
「やらんとあかん政策が出て来てな」
「書類仕事もですね」
「多いな」
 市長にその書類仕事をしつつ言った。
「忙しいわ」
「これが政というものです」 
 市長は羅に話した。
「やることが次から次に出て来ます」
「それを全部こなしていくことやな」
「それで私達がいます」
「官吏がやな」
「そして政治家が」
「そういうことやな、ほなな」
 羅は書類へのサインをさらにしながら言った。
「治める仕組みをな」
「作っていきますね」
「頼むわ、そしてな」
「より的確にですね」
「治めていくな、我だけやとな」
「治めるにも限度がありますね」
「一千万でこれやとな」 
 治める民の数から話した。
「もうな」
「何億にもなりますと」
「我一人やと動かん」 
 羅は断言した。
「しかも他にやることが多い」
「政だけでなく戦も」
「そっちもしていかなあかんな」
「はい、街の治安も気になりますが」
「北京の周りもな」
「大小様々な勢力が存在していまして」
 そうしてというのだ。
「彼等とのことで」
「外交でこっちに入ればええけどな」
「多くの勢力はそうなってくれるでしょうが」
「中にはな」
「賊等はです」 
 街や村ならというのだ。
「やはりです」
「戦で征伐して降すしかないな」
「そうかと」
「そっちのこともあるしな」
「はい、羅様も政に専念してもらいますと」
「そっちに限界があるな」
「ですか今政の仕組みを形成していますので」
 それでというのだ。
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