第二十七話 旅行に行かなくてもその八
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「ちょっとね、けれどこれからは」
「こうしてなのね」
「お風呂に入ってね」
「お家でもそうして」
「時々スーパー銭湯に行って」
今の様にというのだ。
「そうしてね」
「肩凝りを解消していくことね」
「やっぱり温めて冷やしたら」
それを繰り返すと、というのだ。
「いいのよ」
「そうなのね、ただあんたどうして肩凝りのこと知ってるの?」
母は咲にこのことを問うた。
「まだ高校生なのに」
「いや、中学の友達で肩凝り酷い娘がいて」
咲は母にどうしてかすぐに答えた。
「その娘から聞いたの」
「そうだったの」
「そう、それでね」
そのうえでというのだ。
「私も知ってるの」
「そうなのね」
「その娘とは高校別だけれど」
それでもというのだ。
「今でもメールのやり取りはしてるわ」
「そうしてるの」
「ええ、それじゃあその酷い肩凝りを」
「これからはお風呂で解消ね」
「治していこう」
「それじゃあね」
母も頷いてそうしてだった。
まずはサウナに入った、そうしてだった。
そこでじっくりと汗をかき水風呂に入って身体を冷やしてからだった。
ジェットバスやワイン風呂、炭酸風呂に露天風呂にも入った。壺湯にも入ったがその間常にだった。
熱くなると水風呂に入った、それで今も二人で入っているが。
「物凄い冷たさよね」
「そうね」
母は娘のその言葉に頷いた。
「お陰で一気によ」
「冷えるわね」
「これだけ冷えたら」
それならというのだ。
「もうすぐにね」
「普通のお風呂に入られるわね」
「ええ、それで実際にね」
「私達もそうしてるし」
「いいわね」
「そうよね、じゃあ次は何処に入るの?」
咲は水風呂で身体が急に冷えるのを感じながら問うた。
「それで」
「普通のお風呂に入りましょう」
「ああ、そこね」
「色々なお風呂に入ったけれど」
スーパー銭湯の中にあるそれにだ。
「けれどそこはまだでしょ」
「そういえばそうね」
「だからね」
それでというのだ。
「普通の大きな浴槽のお風呂にね」
「入るのね」
「そうしましょう、あとね」
「あと?」
「塩サウナはどうかしら」
こちらのサウナもというのだ。
「入ろうかしら」
「付き合うわよ」
母が入るならとだ、咲は言葉を返した。
「お母さんが入るなら」
「そうするの」
「ええ、そうするから」
だからだというのだ。
「お母さんが入りたいならね」
「塩サウナもなのね」
「入ろう」
こう咲に言った。
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