第二幕その九
[8]前話 [2]次話
トロットは火を囲んで皆に言いました。
「明日はね」
「山に入られるわね」
「プレーリードッグの街にね」
こうビリーナに答えました。
「そうなるわ」
「このまま進んでいけば」
「ええ、ただね」
こうも言うトロットでした。
「明日の夕方位ね」
「それ位ね、山に着くのは」
「だから山に入ったら」
そうなったらというのです。
「すぐに休むことになるわ」
「やっぱりそうよね」
「別に急いでもいないし」
そうした旅だからだというのです。
「落ち着いてね」
「進んでいくわね」
「焦らないでね」
そうしてというのです。
「行きましょう」
「わかったわ」
ビリーナはトロットの言葉に頷きました。
「じゃあ明日もね」
「このペースで歩いていきましょう」
「そうしましょう」
「是非ね」
「楽しくね」
「明日もバイソンやスライム達を見ながら」
トロットはここで周りを見ました、夜の中にです。
バイソン達が寝ているのが見えます、スライムも休んでいてです。
遠吠えが聞こえてきました、するとカエルマンが言いました。
「コヨーテだね」
「そうね」
ビリーナはカエルマンにも応えました。
「やっぱり草原だからね」
「コヨーテもいるわね」
「そうだね」
「アメリカの草原ですね」
ここはとです、ナターシャは言いました。
「プレーリーという場所ですね」
「そうなるわね」
トロットはナターシャにも答えました。
「言うなら」
「そうですよね」
「ここはそうでね」
「それで、ですね」
「サバンナもパンパもあるわよ」
そうした草原地帯もというのです。
「そしてそこにいる生きもの達もね」
「オズの国にはいますね」
「ヌーやガゼルやシマウマがいて」
そしてというのです。
「ライオンやチーターもいる」
「そうした場所もありますね」
「オズの国にはね」
「色々な自然がある国ですね」
「そうなの」
実際にというのです。
「オズの国はね」
「自然豊かですね」
「そこには象やキリンやサイもいるわよ」
こうした生きものもというのです。
「貴方達も言ったことがあるかしら」
「サバンナはあったかしら」
「これまで僕達も色々な場所に行ったけれど」
「それでもね」
「サバンナはあったかな」
「覚えてないわね」
ナターシャ達五人はトロットの今の問いにお顔を見合わせてお話しました。
「果たして」
「どうだったかな」
「海もお空も地中も行って」
「山も行って」
「森も行ったけれど」
「行った覚えがないなら行くことよ」
これがトロットのアドバイスでした。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ