第四百七十八話 ゴルゴムの大群と戦いその十一
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「仮面ライダー一号と二号のお二人は」
「改造人間にされた」
「そうでしたね」
「だが人間としてだ」
即ち仮面ライダーとしてというのだ。
「戦い続けている」
「今もですね」
「力を手に入れたが」
それが本人の望む望まないに関わらずというのだ。
「その力に苦悩してもだ」
「溺れることはなかったですね」
「そこで溺れるとな」
そうなればというと。
「脳改造を受けていなくともだ」
「怪人になりかねないんですね」
「そういうことだ」
まさにというのだ。
「事実そうなった奴もいる」
「結構多くない?マスターロゴスにしてもでしょ」
トロンは今ライダー達が彼等の世界で戦っているこの存在のことを聞いていたのでそれでと言うのだった。
「あいつだってとんでもない力を手に入れて」
「ああなった」
「そうよね」
「力を手に入れてもだ」
それでもとだ、門矢は言った。
「それでどうかじゃない」
「どう使うか」
「それが問題だ」
「そういうことね」
「俺達は力を手に入れている」
既にというのだ。
「だがその力は何の為に使う」
「スサノオを倒す為よ」
ルナが毅然として答えた。
「決まってるでしょ」
「そしてこの世界をよくする為だな」
「正直色々問題のある世界だしね」
「自分が意のままにする為ではないな」
「そういう考えを持ったら」
ルナはまた答えた。
「あんた達がこれまで戦ってきた連中のお仲間になるのよね」
「同じ連中になる」
「そんなの願い下げだから」
ルナは断固とした口調だった、身振りも入れている。その口調と身振りにはこれ以上はないまでの意思表示があった。
「しょうもないわ」
「そうだな」
「ええ、そんなの剣持って暴れてるチンピラと一緒じゃない」
そうした連中と同じだというのだ。
「そうなるつもりないから」
「だからだな」
「ええ、力を手に入れていってるけれど」
それでもというのだ。
「その力はね」
「これからもだな」
「人間として使うわ」
「そういうことだ、色々あるが」
「人間であることね」
「それが大事だ、ではスサノオが来てもな」
「戦うことね」
また門矢に言葉を返した。
「ここは」
「そうだ、いいな」
「ゴルゴムの怪人もどんと来いよ」
持ち前の強気も見せた、そうして訓練をしていき戦士達は日々強くなっていた。そしてある日の朝。
訓練をはじめようと村を出た戦士達の前にゴルゴムの大群がいた、霧雨はその彼等を見て不敵な笑みを浮かべた。
「パーティーのはじまりだな」
「野郎共いいか!」
クイーンも言ってきた。
「やってやるぞ!」
「隊長、ここはですね」
田原は九内に問うた。
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