第四百七十八話 ゴルゴムの大群と戦いその九
[8]前話 [2]次話
「日本酒の味がするだけだよ」
「魔王様は出してくれたから」
「そうはならないからな、全くあんたは」
ミカンは呆れた声で言った。
「いつも誤解される様なことを言うからな」
「そうかしら」
「そうよ、他の人が聞いたらどう思うか」
こうも言うのだった。
「考えろよ」
「考えて言ってる」
「それでそれかよ」
「そう」
「別にいいんじゃないかな」
海東もその大吟醸を飲みつつ言った。
「別に」
「いいのかよ」
「うん、そうした表現使う人もいるし」
「いるか?」
「いるよ?世界によっては」
ミカンにあっさりとした口調で話した。
「実際にね」
「そうなのかよ」
「だからね」
それでというのだ。
「別にね」
「気にすることはないんだな」
「うん、気にするとすれば」
それが何かもだ、海東は話した。
「ユキカゼさんの戦い方かな」
「それだけか」
「使う魔法をその時その時で考えていったら」
そうしたならというのだ。
「火とか氷とか風とか」
「状況に応じて変えるのね」
「そこを考えてやっていくといいよ」
「わかったわ」
ユキカゼは海東の言葉に確かな顔と声で応えた。
「私頑張る」
「そういうことでね」
「こいつの喋り方や服装や実は男だってこともか」
「一切ね」
それこそとだ、海東はまたミカンに答えた。
「気にしなくていいよ」
「そうなんだな」
「そうした人もいるしね」
「あんた達いつもそれで終わらせてるな」
「だから他の世界には色々な人がいるから」
だからだというのだ。
「中にはね」
「本当に色々な人を見て来たのね」
オルガンもこのことを察した。
「ライダーの人達は」
「色々な世界を巡っているからね」
「それでなのね」
「僕達にしてもね」
「スライムもいれば悪魔もドラゴンもいる」
門矢が言った。
「妖怪も魔女も他の星から来た奴もな」
「じゃあゾンビは」
「いる」
ミンクに即座に答えた。
「超能力者も女神もな」
「何かいない種族を探す方が難しそうね」
オルガンはここまで聞いてこう考えた、そして内心自分が魔族でも特に困ったことではないとも思った。
「どうも」
「確かにそうですね、天使の方もおられますし」
光も言った。
「軍艦が人の姿になっている人もおられて」
「何でもありだな」
(もう無茶苦茶だな)
九内はまた心の中で呟いた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ