第四百七十八話 ゴルゴムの大群と戦いその七
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「河豚はな」
「何か膨れていて」
「あまり美味しくなさそうだろ」
「はい、どうも」
アクは素直に答えた。
「見ていますと」
「それがなんだよ」
「美味しいんですね」
「毒はあるけれどな」
このことは事実だが、というのだ。
「それでもな」
「美味しいですか」
「だから楽しみしておいてくれ」
「おい、ここはな」
霧雨は九内に提案した。
「鍋だけじゃなくてな」
「他の料理もか」
「刺身とか唐揚げもな」
こうしたものもというのだ。
「白子だってな」
「出せばいいか」
「鍋だけじゃ駄目だろ」
河豚料理はというのだ。
「だからな」
「そうした料理もか」
「出さないか」
「そうだな」
(ナイスだ俺)
九内は思わず心の中で呟いた、当然この呟きは別々になっているが同じ人間である霧雨も聞いている。
(それを忘れていた)
(ならいいな)
(そうしたものも出そう)
刺身等もというのだ。
(そうしよう)
(それじゃあな)
(今から話す)
「よし、そういったものも出そう」
九内は冷静な声で周りに言った。
「刺身や唐揚げもな」
「そうした食べものもですか」
「河豚はそういった料理も美味い」
アクに答えた。
「だからな」
「今夜はですね」
「そうしたものも食おう」
こう言って実際にだった。
戦士達は訓練と入浴の後河豚料理を楽しんだ、鍋に刺身に唐揚げに白子にとまさに河豚料理尽しだった。
その河豚料理を食べてだった、アクは目を輝かせた。
「本当にです」
「美味いな」
「驚きました」
九内にそうなっている顔で答えた。
「本当に」
「そこまでか」
「こんな美味しいお魚ははじめてです」
「この通りだ」
九内は刺身を冷静に食べつつ言った。
「河豚は美味い」
「そうなんですね」
「だから堪能してくれ」
河豚をというのだ。
「存分にな」
「わかりました」
「確かに美味しいわね」
ルナも河豚を食べつつ言った。
「このお魚は」
「俺もこんな美味い魚はじめてだぜ」
クイーンも食べつつ言った。
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