第一話 幸せとは何かその十九
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「本当にね」
「遅くなるんだったらお母さんかお父さんが車で迎えに行くから」
「そこまでしてもらわない様にね」
「気をつけるのね、あんたも」
「そうするわ」
「じゃあそうしなさい、じゃあね」
ここまで話してだ、母は一華にあらためて言った。
「ご飯にするわ」
「そうするのね」
「ええ、そしてね」
それでというのだ。
「今日は塩鯖だから」
「ああ、鯖なの」
「あともやしとゴーヤのチャンプルにね」
これにというのだ。
「若布とお豆腐のお味噌汁よ」
「お味噌汁もあるの」
「そう、お父さん今日は遅いから」
それでというのだ。
「だからね」
「二人で」
「食べましょう」
「それじゃあね」
一華も頷いてだった。
二人で食べはじめた、家のテーブルに二人向かい合って座って食べはじめたがここで母は今度はこう言った。
「あとあんた夏になったら蚊にはね」
「ああ、蚊ね」
一華も鯖でご飯を食べつつ頷いた。
「気をつけないとね」
「夏は薄着でね」
「半袖になってね」
「スカートも短くなるでしょ」
「涼しいしね」
「半ズボンにもなるでしょ」
「素足でね」
そうなるからというのだ。
「だからよ」
「蚊にも刺されやすいわね」
「蚊には注意しなさい」
「刺されると痒いし」
「しかもあんたは予防接種してるけれど」
それでもというのだ。
「日本脳炎とかあるし」
「あとマラリアもよね」
「あるからよ」
日本にはないが、というのだ。
「蚊にはね」
「注意ね」
「些細なことだけれど」
それでもというのだ。
「暑くなったらよ」
「薄着になったら」
「蚊にもよ」
「注意して」
「やっていきなさい、いいわね」
「そうね、私も蚊嫌いだし」
一華は考える顔になって母に答えた。
「やっぱりね」
「気をつけなさい、寝る時だってね」
「蚊取り線香とかペープマットね」
「そういうのを使ってね」
「それで寝ないとね」
「あんた子供の頃結構刺されてたから」
蚊にというのだ。
「汗かきだから」
「それね、汗かきだとね」
「蚊はよく来るのよ」
「そうなのよね」
これは蚊が二酸化炭素に反応するからである、発汗はそれだけで二酸化炭素を出してしまうのだ。このことは呼吸と同じである。
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