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おっちょこちょいのかよちゃん
172 統一と死の思想の組織
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・・・」
 元就はその場から消えた。
(ネジョかおねしょか知らんが、前にも似た事あったがあん時はここまで倒しきれんかった・・・。これでうちにもぶっ倒せるんじゃな・・・)
 鯉沢は修学旅行で広島に訪れた静岡県の高校生達を思い出しながら帰った。
 
 ゆりが指揮を取る。
「奴らは邪魔立てする気よ。戦いは避けられないわ。輝愛ちゃんにマリエルちゃん、北勢田君、先陣を取って。濃藤君、政美ちゃん、光江ちゃん、奏子ちゃん、後ろ側から皆の支援よ。湘木君、健ちゃんと私で周りを手当たり次第攻撃するわよ。健ちゃん、私と一緒に来て!」
「はい!」
 全員は指示に従った。北勢田、鯉沢、マリエルが先方を取る。
「うらあ!」
 鯉沢は発砲した。銃の光線で周囲を溶解する。北勢田が持っている矛で電気の力を使って機械じかけの大鬼を出した。大鬼が手から電撃を出して黒手組のメンバーを攻撃した。しかし、効果はない。
「やはり機械の能力(ちから)で守ってるか」
『三人共』
 政美の声が北勢田、鯉沢、マリエルの脳内に響く。
『機械をまず壊せ』
「あいよ」
「俺にできるぜ!」
 北勢田は電脳の矛(サイバーブレード)を振る。矛に電気が集められた。
「これで奴らの機械は使い物になれないぜ」
「おし!」
 鯉沢は原子光線を発射する。黒手組のメンバー二名が光線を浴びて消滅した。
「テメエら!」
 また別の黒手組メンバーが反撃に出る。しかし、どこからから砲撃が飛んできた。政美が遠距離発砲したのである。
「うおっ!」
 黒手組の一人が吹き飛ばされる。
「おい、大丈夫か!?」
 仲間が駆け寄る。しかし、その隙にトランプのカードの形をした兵が襲撃して来た。
「な、なんだ!?」
 黒手組の仲間が銃で応戦する。しかし、倒しても倒してもまた新しいトランプ兵が出現する。
「私が出したトランプ兵は無限よ!」
 マリエルが持っている本から「不思議の国のアリス」に登場するトランプ兵を召喚したのだった。トランプ兵は黒手組の仲間を蜂の巣にして葬った。
「む、別の所から敵が来とる!」
 鯉沢は別方向からの敵を確認する。しかし、炎であっさりとやられた。政美が遠距離から火炎放射したのだった。そしてまた別方向から敵が近づく。しかし、湘木が斧から木の根を出して敵を絡みつけた。
「があっ・・・!」
 湘木の斧の攻撃で敵は木の根に命を搾り取られて消滅した。一方、三河口が別の黒手組メンバーに対して威圧の能力(ちから)を発揮する。メンバーが気絶したところでゆりが毒の拳を突き付けて溶解させた。
「健ちゃん、ありがとう」
「いえ、やったのはゆりちゃんですよ」
 後方担当の濃藤、奏子、政美、光江にも後ろからまた別の黒手組のメンバーが現れた。勢いのある銃撃で責めて来る。しかし、奏子の羽衣で
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