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おっちょこちょいのかよちゃん
171 噛み砕かれる攻撃
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れぬ!それで趙姫に向けて振ってみるとよい!」
 次郎長が指示した。
「そんならやってみるか!」
 関根は方を振った。その時趙姫から何らかの気力が吸い取られ、それが刀に伝わるように感じた。
「山田かよ子、関根金雄の刀に杖を向けよ!」
「うん!」
 かよ子は関根の刀に杖を向け、剣に変化させた。変化した剣も今までとは異なる感じがした。かよ子と関根は各々の刀と剣を振る。趙姫は跳ね飛ばされた。そして趙姫から電気のような何かが関根の刀に吸収される。
「これは・・・?」
 関根の刀には壊れた機械が取り付けられていた。
「そうか、その刀で機械を吸い寄せたんだ!」
 大野は考察した。そして下方にいるブー太郎達も逆転のチャンスと確信する。趙姫の後ろから大量の水が流れ寄せてくる。趙姫は飲み込むなり爪や牙で弾くなりして対処したが間に合わない。更には別方向からまる子の炎の石による火炎放射が来る。
「炎は水に弱いはずなのに?」
 趙姫は対処しきれなかった。そして反対方向から大野の草の石により出現した大木の槍、さらに雷の石の電撃が来る。
「お、おおお・・・」
 趙姫は人間の姿に戻り、そして光となって消滅した。
「倒した・・・」
 かよ子はホッとした。
「変身する奴もいるんだな」
 そして椎名とブー太郎、まる子はキャロラインの能力で羽根の上へと瞬間移動して戻ってきた。
「ま、まる子、無事じゃったか!?」
「おじいちゃん、大丈夫だよ!」
 祖父と孫はお互い号泣した。
「感動の再会やってる場合じゃないですよ。先に進みましょう」
 椎名が窘めた。
「うん!」
 かよ子は羽根を進める。そして羽根の結界の凄さを改めて思い知った。
(玄奘さん、羽根の結界、凄い役に立ったよ、とても強いよ・・・!)
 そしてかよ子は考える。
(藤木君を取り返したら杉山君を探しに行こう・・・!!)
 藤木救出班は町を出た。

 本部の一室でも藤木救出班が趙姫を撃破した事にまき子は安堵していた。
「よかった、かよ子・・・」
「玄奘の法力によります結界が功を奏しましたわね」
 そして、フローレンスは懸念する。
(ここから先は恐らく赤軍や東アジア反日武装戦線も迎撃しますに違いありませんでしょう・・・。健闘をお祈りしませんと・・・。それから・・・)
 フローレンスはとある少女の事も思い出す。
(あの子の思いが藤木茂君救出班の為に大いに貢献できますと信じたいです・・・)
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