第二百十七話 お好み焼きを食べながらその十一
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「ちゃうで」
「ちゃうっていうと」
「こっちの世界でも海に鰐おるから」
「そうなん」
「イリエワニは海に出る時もあるから」
この鰐がというのだ。
「海で泳いでる時もあるで」
「そうやったんやね」
「基本確かに淡水やけど」
それでもというのだ。
「イリエワニとかはな」
「海におる時もあるんやね」
「そやで」
こう綾乃に話した。
「オーストラリアにもおる鰐やからな」
「知ってるんやね」
「そやで」
実際にというのだ。
「このことも」
「生きものはこっちの世界でも色々やね」
「そやね」
「ほんまにそやな」
芥川はたこ焼きを食べながら言った。
「こっちの世界でも」
「何かとあるね、生きものは」
「そやな、ただあっちの世界はな」
芥川は鋭い声になってこうも言った。
「こっちの世界以上にな」
「生きもののことは凄いな」
「モンスターもおって」
そしてというのだ。
「そのうえでな」
「こっちの世界にはもうおらん生きものもおるしな」
「サーベルタイガーとかオオナマケモノとか」
「恐竜もおってな」
「凄いわ」
「ほんまにな、それと」
芥川はさらに言った。
「ドードー鳥やオオウミガラス、ステラーカイギュウもな」
「おるね」
「リョコウバトとかヨウスコウカワイルカとかな」
「リョコウバトこっちの世界でもまだおるって説あるで」
トウェインは真顔で述べた。
「実は」
「そうなんか」
「ああ、ほんまかとうかわからんがな」
トウェインはレモンサワーを飲みつつ芥川に話した。
「見たって人がな」
「おるねんな」
「アメリカも広いしな」
「ひょっとしたらやな」
「あるわ」
まだ生きている可能性もというのだ。
「ほんまにな」
「いて欲しいな」
メルヴィルは本気の顔で言った、手には葡萄サワーがある。
「リョコウバトは」
「ほんまにそやな」
「開拓の時は何かとあってな」
「おらん様にしてしまったしな」
「若しほんまにまだおったら」
「どれだけ嬉しいか」
「誰でもおらん様になるとな」
シェリルは林檎サワーを飲みつつ言った。
「その時に気付く」
「ほんまやな」
「その通りやな」
「オーストラリアもそうした話多いしな」
自分の国もというのだ。
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