第二幕その五
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「本当にね」
「最初はとても狂暴だったのに」
「オズの国もどんどん変わってね」
「今では皆穏やかですね」
「全ての生きものがそうなったよ」
「そういうことですね」
「それとね」
カエルマンはこうも言いました。
「文明もね」
「進歩しましたね」
「そうなったのは面白いことに」
こうも言うカエルマンでした。
「ドロシー王女が来てからね」
「その時からですね」
「オズの国が穏やかになって」
「そこにいる皆が」
「前以上にね、そしてね」
「そうしてですね」
「色々な人がやって来て」
トロットとキャプテンも見ました。
「オズの国の人達も出て来て」
「カエルマンさんにしても」
「アン王女と同じでね。私も弾みから村に出て」
「そうして」
「そして皆と知り合って」
そうなってというのです。
「文明もね」
「進歩しましたね」
「ラジオが出て来て飛行機や潜水艦が出て来て」
「そしてね」
トロットが続きました。
「テレビにパソコン、携帯電話もね」
「出てきましたね」
「魔法もね」
こちらもというのです。
「どんどん進歩して」
「凄いことになっていますね」
「私が来た時もかなり変わっていたみたいだけれど」
お話を聞くとです、トロットがオズの国に入ったのはドロシーがオズの国に住む様になって暫くしてからだったのです。
「そこからもね」
「どんどんですね」
「変わっていっているわ」
「そうなっていて」
「皆穏やかになって文明も」
こちらもというのです。
「変わっていっているわ」
「そしてそのはじまりがですね」
「ドロシーが来たことなの」
「カンサスから竜巻で」
「それからよ」
「何ていいますか」
ここまで聞いてです、ドロシーは言いました。
「全てのきっかけは」
「あの娘が来たことね」
「そうですよね」
「そこから外の世界にオズの国も知られる様になったしね」
「そうでしたね」
「全部ね」
このこともというのです。
「あの娘からよ」
「若しドロシーさんがオズの国に来られなかったら」
「皆オズの国自体知ることもなかったですね」
「ボームさんが知られることもなくて」
「オズの国のことを皆知らなくて」
「知られないままでしたね」
「そうだったわ」
まさにというのです。
「本当にね」
「そう考えるとドロシーさんの存在は大きいですね」
ナターシャはバイソンとスライム達を見つつトロットに言いました。
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