第六百三十五話 厳しい戒律を胸にその九
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「言論の自由も保証されているから」
「長老さん達を批判してもいいんだな」
「それで選挙で選ばれるし」
「落選もあるか」
「ええ、だからね」
そうしたシステムであってというのだ。
「別に絶対者じゃないのよ」
「それはいいことだな」
「ただ贅沢は」
これはというと。
「国全体でね」
「戒められているんだな」
「質素であればあるだけいいのよ」
イスラエルの生活はというのだ。
「清教徒以上にね」
「清教徒は質素だな」
ピューリタンのことである、彼等の質素さはこの時代でも建材だ。
「実際に」
「家庭も静かでね」
「清貧を尊んでいるな」
「これがイスラエルになると」
「清貧どころかか」
「もう耐久生活すらね」
貧しさに対するというのだ。
「そこまでのね」
「生活がいいか」
「そう言われてるのよ」
「じゃあ酒もか」
「飲まない方がか」
「いいってね」
その様にというのだ。
「されていて本当に過度のダンスとか歌はね」
「駄目か」
「本当にラビの人来て注意するから、ただね」
「ただ?」
「お金儲けはね」
働いてそうすることはというと。
「もう幾らでもね」
「いいんだな」
「学んで」
そしてというのだ。
「お金儲けはね」
「そこはイスラエルだな」
「そう、昔からでしょ」
「ユダヤ系の人はそうだな」
「もうお金はね」
それはというのだ。
「働いて儲ける」
「それは美徳だな」
「お金はいいのよ」
こちらのことはというのだ。
「幾ら儲けてもね」
「だからイスラエルの人はお金があるんだな」
「金融業界とかに進出して」
そうしてというのだ。
「それでね」
「儲けてか」
「イスラエル自体もね」
国家としてもというのだ。
「お金はあるわ」
「それはいいことだな」
「ないのは贅沢とのどかな空気よ」
この二つはというのだ。
「いつもピリピリしてるのよ」
「あれするなこれを守れとか」
「そんな風でね」
「本当に軍隊のないスパルタなんだな」
「そうなのよね」
「それだけ聞いても窮屈だな」
「流石に産まれて駄目だと思ったらなんてことはないけれど」
スパルタでは生まれた赤子が弱いと見たならその時点で捨てていた、そうして強い者だけを鍛えていたのだ。
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