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ハッピークローバー
第一話 幸せとは何かその十三

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「そうね」
「そう、だからね」
「私達もなのね」
「努力してこそね」 
「出会いがあって彼氏もなのね」
「得られるんでしょ」
「そういうことなのね」
「まあ神様のお引き寄せもあるでしょうけれど」
 それでもというのだ。
「やっぱり努力したらね」
「その分出会いが多い」
「そうでしょ」
「ええ、何か偶然に頼っていたら」
 一華は焦っていた、商業科の男女比率からこのままでは彼氏が出来ないその分高校生活が満たされないとも考えて言った。
「いけないわね」
「でしょ?だったらね」
「出会いの為の努力ね」
「それしましょう」
「そうね、じゃあね」
「まああれね」
 留奈もまた言った、彼女もそして後の二人も焦っていた。焦っている理由は一華と全く同じことであった。
「一番いいのは合コンね」
「合コンね」
「それだとね」
 その合コンならというのだ。
「まさにうってつけでしょ」
「ええ、出会いにはね」
「丁度かな恵がいてね、こっちは」
「工業科には成海君がいるから」
「いいでしょ、だったらね」
「ここはなのね」
「合コンでね」
 それでというのだ。
「彼氏ゲットしよう」
「そうすればいいのね」
「じゃあ今度いえ明日にでもかな恵に話して」
「合コンセットするのね」
「そうしよう」
「向こうはもうがつついてるかもね」
 富美子はにひひと笑って言った。
「十代の男の子だから」
「ああ、十代っていうと」
「そう、もうあれでしょ」
 一華にその笑顔で話した。
「もう頭の中はね」
「妄想で一杯よね」
「女の子のね」
「男の人は十代が一番そういうの強いのよね」
「何か女の人は三十代がらしいけれどね」
「三十代なの」
 一華はそう聞いて目を瞬かせた。
「三十代っておばさんじゃない」
「そのおばさんになった時にね」
「一番そういうのが強くなるの」
「そう聞いたわ」
「そうなの」
「子供産むのは二十代までがいいっていうけれど」
 それでもというのだ。
「そうした気持ちはね」
「三十代が一番強いの」
「らしいわよ」
「それうちのお母さんもかしら」
 一華は自分の母の顔を思い出して富美子に問うた、彼女の中では大人しそうな母にそうした感情が強いとはとても思えなかった。
「今四十代前半だけれど」
「みたいよ」
「そうなの」
「だからね」 
 富美子はさらに話した。
「その時相手の男の人大変らしいわ」
「じゃあうちのお父さんも」
「そうかもね、それで男の人は」
「今まさになのね」
「もうお猿さんっていうでしょ」
 富美子は今もにひひと笑って話した。
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