第137話
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2月18日――――――
ヴァイスラント新生軍によるオルディス奪還より二日後、アリサ達はローゼリアに指示された場所であるミルサンテ近郊の精霊窟――――――”月霊窟”を訪れていた。
〜月霊窟・出入口〜
「月霊窟………”特異点”を探していた時にも通りかかったけど……」
「確かに……明らかな”違い”を感じるね。」
「ああ………」
月霊窟を見上げたトワの言葉に答えたアンゼリカの感想に頷いたアッシュは仲間達と共に目に見える程の霊力を纏っている月霊窟を見上げた。
「ロゼがが言っていた霊脈の活性化かな?」
「ええ………そうみたいね。」
「僕もようやく霊気なんかを感じられるようになったが……」
「だが、この霊窟の気配はまだ”抑えられている”ようだな?」
ミリアムの疑問にアリサは静かな表情で頷き、マキアスは戸惑いの表情で呟き、ガイウスは真剣な表情で推測を口にした。
「ええ、代々の巡回魔女が管理してきた唯一の霊窟………私の母も穢れを払いに何度か訪れたと聞いています。」
「その方がエマさんやセリーヌさんから話に聞いた……」
「エマが小さい頃に亡くなったお母さんだよね?」
エマの説明を聞いたセドリックとフィーはエマに視線を向けて声をかけた。
「優秀な巡回魔女だったって聞いてるわね。まあ、アタシが生まれる前だから話くらいしか知らないけど。」
「ふふ、私も小さかったからほとんど覚えていないけど……――――――でも祖母からこの霊窟の話は聞いています。祭壇の”先”にある霊場――――――そこに全てを映す”水鏡”があると。」
セリーヌの話に苦笑しながら同意したエマは月霊窟を見上げながら説明した。
「はは、ドンピシャじゃねえか。」
「するとその祭壇の更に奥に隠された場所が?」
エマの説明を聞いたクロウが苦笑している中ラウラは真剣な表情で訊ねた。
「ええ、たぶん祖母が既に開いて待っていると思います。行ってみましょう、皆さん。」
「ええ、まずは祭壇の所ね。」
「そういえばセリーヌ、人型だったけ?それにならなくていいの?」
エマに先を促されたサラは頷き、フィーはセリーヌにある事を指摘し
「ま、まだいいでしょ!?ロゼから話を聞いてからよ!」
指摘されたセリーヌは表情を引き攣らせながら答えた。
その後アリサ達は月霊窟へと入り奥の祭壇の所まで行くと、そこにはある異変が起こっていた。
〜祭壇の間〜
「ええっ……!?」
「なんか現れてやがるな……」
祭壇の間に怒った異変―――――祭壇の先に謎の光と紋章を放っている部分を目にしたトワは驚きの声を上げ
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