第137話
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多くの者達が血相を変えている中マキアスとユーシスは怒りの表情でシズナを睨んだ。
「ああ、そういえばまだ名乗っていなかったね。――――――侍衆”斑鳩”の副長を務めるシズナ・レム・ミスルギだよ。”黒~一刀流”が使い手にして、私の事を知る人達からは”白銀の剣聖”とも呼ばれているよ。」
「”剣聖”ですって!?」
「しかも”八葉一刀流”ではなく、”黒~一刀流”だと……?」
「リィン君やアネラスさんと同じ”八葉一刀流”の剣士ではないのに、どうしてリィン君の事を”弟弟子”と呼んで……」
「そ、それに”斑鳩”の”副長”と仰いましたけど、”斑鳩”とは一体……」
「わたしも”斑鳩”なんて名前の”団”は聞いたことがないけど”副長”を名乗ったことから察するに多分どこかの猟兵団か傭兵団に所属している人だろうね。」
シズナの名乗りを聞いたアリサ達がそれぞれ血相を変えている中サラは信じられない表情で声を上げ、ラウラは真剣な表情でシズナを見つめ、トワとエマは戸惑いの表情で呟き、フィーは警戒の表情でシズナを睨んだ。
「ハッ、”剣聖”とやらだろうが、相手は所詮一人でしかもオレ達と大して変わらない年齢の小娘なんだから、どうせ実力も同じ”剣聖”とやらのシュバルツァーの姉の方の妹と大して変わらないだろうから、フクロにしちまえばいいだけだろうが。」
「……エリゼの実力を舐めているアッシュの発言も見逃せないが………かつてのZ組の一員として、アリサ達に協力している君や殿下もそうだがアリサ達にも忠告しておく。シズナの実力は同じ”剣聖”のエリゼを遥かに上回っている。今の君達”紅き翼”の戦力で彼女に対抗できる戦力は恐らく”エレボニア最高の剣士”と称されている”光の剣匠”――――――”アルゼイド子爵閣下のみ”だ。だから、彼女を甘く見ていると冗談抜きで”痛い目に遭う”事になる。」
「な――――」
「ええっ!?」
「紅き翼(私達)の中で彼女に対抗できる戦力が”子爵閣下のみ”って……!」
「う、嘘だろう……!?」
鼻を鳴らして指摘したアッシュの言葉に顔に青筋を立てたリィンは静かな表情でアリサ達を見回して忠告し、リィンの忠告を聞いた仲間達が驚きの表情を浮かべている中ラウラは絶句し、エリオットは驚きの声を上げ、アリサとマキアスは信じられない表情でシズナを見つめ
「フフ、私の可愛い弟弟子の忠告を信じるか信じないかは君達の勝手だけど………――――――リィンや私達、君達の双方の時間はそれぞれにとって貴重なんだから雑談はそのくらいにして、そろそろ手合わせをしてくれないかな?あっ、勿論そちらは全員で構わないよ。」
見つめられたシズナは苦笑した後気を取り直して大太刀を構えてアリサ達にとって驚愕の提案をした。
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