第137話
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もらうわ。それではね――――――あの人と婆様によろしく。それと短い間になるけど、戦争関連以外での邂逅、楽しんできなさい。」
エマの問いかけに答えたクロチルダはアリサ達に微笑んだ後転位魔術でその場から去った。
「はあ……サバサバしちゃって。」
「元より、あそこまで新生軍に肩入れしているのも意外だったが。」
クロチルダが去った後セリーヌは疲れた表情で溜息を吐き、ユーシスは戸惑いの表情で自身の疑問を呟き
「ふふ、多分姉さんは”先”を見ているんでしょう。魔女だけでなく使徒として……そこから外れた視点からも。」
ユーシスの疑問にエマは苦笑しながら答えた。
「そ、それよりもクロチルダさん、去り際に『戦争関連以外での邂逅、楽しんできなさい』って言っていたけど、もしかしてこの後控えている人達って……」
「もしかしなくてもそうだろうね〜。」
「フッ、さすがクロチルダさん。心憎い演出をしてくれるじゃないか。」
「いや、どう考えても趣味が悪いだろ……」
「ま、”殲滅天使”と比べればよっぽどマシだと思うよ。」
一方ある事が気になっていたエリオットは不安そうな表情で呟き、ミリアムは呑気な様子で呟き、静かな笑みを浮かべて呟いたアンゼリカにクロウは呆れた表情で指摘し、フィーはジト目で呟いた。その後、再び攻略を再開したアリサ達が先を進み続けているとクロチルダのようにアリサ達を待ち構えていたある人物達がアリサ達に声をかけた。
「ハハ、ここに来れたという事はクロチルダさんを退けられたようだな。」
「フフッ、皆さんでしたら超えられると思っていましたわ。」
「あ、貴方達は……!」
「やっぱりか……」
「リィン――――――ッ!セレーネも――――――ッ!」
アリサ達を待ち構えていた人物太刀――――――リィンとセレーネの登場にセドリックは目を見開き、マキアスは苦笑し、アリサは嬉しそうな表情でリィンとセレーネを見つめた。
「その様子だと、お前達がここにいるのはやはりヴィータの仕業か?」
「はい、新生軍を通しての”灰獅子隊”に対する要請としてわたくしとお兄様を指名されたのですわ。」
「姉さんが……」
「はあ………客将の立場の癖に、職権乱用し過ぎでしょう……」
クロウの問いかけにセレーネが答えるとエマは驚き、セリーヌは呆れた表情で溜息を吐いた。
「え……その声はまさか……セリーヌさん?」
「話には聞いていたが、それが君の人型の姿か………ハハ、内戦の時もその姿になって俺達と一緒に戦ってくれたら俺達も少しだけ楽ができたかもしれないな。俺達の元に辿り着けたという事はみんなと一緒にクロチルダさんを退けたる力があるという事にもなる
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