第137話
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でしょうけど、次の連合とエレボニアの大規模な戦いの準備に裏の協力者達への対処もしているわ。でも――――――ここの”水鏡”の真実が明らかになるのなら安いものでしょう。かつて巡回魔女でもあった身……イソラさんの遺志でもあるしね。」
「お母さんの……」
「そういやアンタ、結構懐いてたみたいね?」
クロチルダが語った話の内容にあった意外な事実を耳にしたエマは驚き、セリーヌはある事実を思い出した。
「そのイソラさんという方がエマさんの母君……」
「えっと……”先代”の巡回魔女がクロチルダさんだから、そのイソラさんという方は”先々代”の巡回魔女というわけですか。」
二人の言葉を聞いたセドリックはエマに視線を向け、トワはクロチルダに確認した。
「ええ――――――魔女としての使命や”相克”についても調べていた人。あの人の影響で私も独自で調べ始め、盟主との邂逅にも至った。ならばこれはあの人やグリアノスへの最後の手向けでしょう。」
「……え……」
「兄上が斬った……」
「エマの母親はともかく、グリアノスまでどうして……!?」
クロチルダが語った話に驚いたエマは呆け、ユーシスは複雑そうな表情でかつての出来事を思い返し、セリーヌは困惑の表情で訊ねた。
「ふふ、ここの水鏡はもう一つ、800年前に役割を果たした。そのあたりはセリーヌ――――――婆様から聞くといいでしょう。私と、この後待ち受けるサプライズゲスト達の試練を乗り越えてね。」
セリーヌの問いかけに対して答えを誤魔化したクロチルダは意味ありげな笑みを浮かべて戦闘態勢に入った。
「くっ……」
「……来ます……!」
「使徒第二柱――――――”蒼の深淵”の全力……!」
「チッ……手加減する気配すらねえか!」
クロチルダの様子を見たセリーヌは唇を噛みしめ、エマは仲間達に警告し、サラとクロウは厳しい表情でクロチルダを睨んだ。
「さあ――――――見せてもらうわ。エマ、セリーヌ、クロウ達も。隠された”真実”に至れるか否かを!」
そしてアリサ達はクロチルダとの戦闘を開始した。かつての蛇の使徒であったクロチルダは強敵ではあったが、内戦での経験に加えて”巨イナル黄昏”関連の出来事で更に成長したアリサ達は協力してクロチルダを戦闘不能に追いやることまでできた。
「ふふ……なかなかね。まあ、貴方達の布陣ならば私一人くらい当然だろうけれど。」
戦闘終了後苦笑しながらアリサ達を評価したクロチルダは魔術を発動し
「姉さん……行くのね?」
クロチルダの様子を見てクロチルダが転位魔術を発動した事を察したエマはクロチルダに訊ねた。
「とにかく忙しくてね。お先に失礼させて
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