第137話
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!?」
「そ、その姿がセリーヌちゃんの人の姿……」
「へえ、なんか手品でも見ている感じねぇ。」
「サービスいいじゃねえか、チビクロネコ。」
獣人の姿に変身したセリーヌを見たミリアムは驚きの声を上げ、トワとサラは興味ありげな表情でセリーヌを見つめ、アッシュはセリーヌにからかいの言葉をかけた。
「誰がチビクロよ、プリン頭っ!――――――じゃなくて!アタシの意志と関係なく勝手に……」
アッシュのからかいに対して反論したセリーヌが戸惑いの表情で呟いたその時
「ここは”月の霊場”――――――真実を映し出す聖域じゃからの。」
女性の声がその場に響き渡った後大人の女性の姿をしたローゼリアの幻影がその場に現れた。
「ロゼ……!?」
「お祖母ちゃん、その姿は……」
大人の女性の姿をしたローゼリアの幻影を目にしたセリーヌとエマはそれぞれ驚き
「なんだって……!?」
「それじゃあ、この人が……」
「ローゼリアさんの元の姿か……」
「もしかして、ローゼリアさんがその姿になっているのは今のこの場所と何か関係しているのですか?」
二人の言葉を聞いて目の前の幻影の女性がローゼリアだと知った仲間達がそれぞれ驚いている中マキアスは驚きの声を上げ、アリサは目を丸くしてローゼリアの幻影を見つめ、アンゼリカは静かな表情で呟き、セドリックはローゼリアにある事を訊ねた。
「うむ、霊場の活性化によって元の姿を取り戻しておるのじゃ。そして”真の姿”も……」
「へ……」
「真の姿……?」
セドリックの疑問に答えた後苦笑しながら呟いたローゼリアが口にしたある言葉を耳にしたセリーヌは呆け、エマは戸惑いの表情でローゼリアを見つめたがローゼリアは何も答えずアリサ達に背を向けて説明を始めた。
「―――――最奥にあるのが”水鏡”。代々の巡回魔女が管理した遺物じゃ。皇帝家の”黒の史書”とも連動する帝国の裏の歴史を映し出す神具……”空の女神”達によって帝国全土に張り巡らせられていた霊脈の内帝国東部の霊脈が遮断された事によって、まだ霊脈が遮断されていない帝国西部であるこの地の霊脈に”黄昏”が集中している今ならば全てを垣間見る事ができよう。――――――ただし起動するためには”大いなる試練”が必要になるが。」
「お、大いなる試練……?」
「煌魔城と同じ理屈ってワケか……」
「重要な儀式の前に必要となる”闘争”による準備段階……」
「どうやら同じ流儀で全て成り立っているようだな。」
ローゼリアの説明を聞いたエリオットが戸惑っている中、察しがついたクロウとトワはそれぞれ静かな表情で呟き、ラウラは考え込みながら答えた。
「フフ――――――ようやく
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