第137話
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「……ッ!」
「やはりリィンの得物と同じ――――――いや、リィンの得物よりも更に一回り大きい……!?」
「し、しかもあの得物の輝きって、確かセティさん達に強化してもらったオルディーネ達の得物と同じ……!」
シズナが無意識にさらけ出す気迫に圧されたエマは息をのみ、ある事に気づいたガイウスは真剣な表情で、アリサは困惑の表情で声を上げ
「ご名答。私の可愛い弟弟子の腕前を確かめる為に出会い頭にやり合った際に”この子”より更に優れている材質でできている得物を使っているリィンに折られちゃってね。で、その件に責任を感じたリィンに音に聞く”匠王”の娘達を紹介してもらって、修理のついでに強化もしてもらったんだ。」
「ええっ!?リィンが!?」
「ったく、ただでさえヤバ過ぎる使い手のようなのに、得物までパワーアップさせるとか余計な事をするんじゃねぇよ、リィン!」
シズナの答えを聞いたエリオットは驚き、クロウは疲れた表情で声を上げた後リィンを睨んだ。
「いや、シズナは俺達”灰獅子隊”の”裏の協力者”なんだから、当然の事をしただけなんだが…………―――――それよりも今のシズナの話を聞いてもう察しているとは思うが、俺がシズナの太刀を折る事ができたのはあくまで俺の太刀がアイドス――――――”女神自身の加護が宿っている太刀”だから、折る事ができただけで、剣士としての実力はシズナの方が俺よりも上だ。――――――当然”神気合一”をした状態の俺よりも。」
「ハアッ!?」
「あの状態のリィン君よりも上とはね………やれやれ、どうやら冗談抜きで全員で挑まないと不味過ぎる相手のようだね。」
「エニグマリンクオン!みんな、決して連携を絶やさず全力で攻めるよ!」
クロウの文句に対して疲れた表情で答えた後表情を引き締めて答えたリィンの話を聞いた仲間達がそれぞれ血相を変えている中セリーヌは驚きの声を上げ、アンゼリカは疲れた表情で溜息を吐き、トワは号令をかけ
「おおっ!!」
トワの号令に力強く答えたアリサ達はシズナとの戦闘を開始した――――――
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