暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第六十六話 好き嫌いその四十

[8]前話 [2]次話
「反面教師になっているかも知れないですね」
「自分が気付かないうちにね」
「自分のことって案外わからなくて」
 私にしてもそうだと思いました、正直自分のこと程わからないことはないというのは事実でしょう。
「いいことも悪いこともで」
「悪いことはね」
「本当にわからないですね」
「それでその悪いところをね」
「反面教師にされているかも知れないですね」
「その可能性はあるわね」
 誰でもです。
「正直言って」
「そうでうしょね」
「もうそこはね」
 どうしてもとです。
「中々わからないわよ」
「自分では」
「ええ、だから自分で悪いところに気付いたら」
 その場合はです。
「すぐにね」
「なおせばいいですね」
「そうすればいいわ」
「僕の場合嫌い過ぎる癖性分ですね」
 自分でわかっていました。
「執念深いところも」
「ええ、そうしていってね」
「そうします」
「色々な人に出会ってることはわかるけれど」
 悪い人にもです。
「阿波野君態度にも顔にも思いきり出るから」
「自覚しています」
「そうしていってね、じゃあね」
 私はお話が一段落したとみて言いました。
「帰りましょう」
「教会にですね」
「そうしましょう」
「海もじっくり見ましたし」
 阿波野君は凄く嬉しそうでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ