暁 〜小説投稿サイト〜
オズのラゲドー氏
第一幕その十一

[8]前話 [2]次話
「こちらも」
「うん、勿論ボルシチもいいし」
 キャプテンは今はこちらを食べています。
「本当にね」
「ロシア料理もね」
「楽しめるね」
「そうよね」
「オズの国もどんどん変わっていて」
 ドロシーもパーティーの場にいて飲んで食べて楽しんでいます。
「こうしてね」
「ロシア料理を楽しめて」
「他の国のお料理もね」
 こちらもというのです。
「楽しめる様になっているわ」
「そうよね」
 トロットも応えます。
「最初はこんなに色々な食べものなかったわ」
「お菓子はあったけれど」
「何かこうね」
 これといってというのです。
「食べることは食べるだけで」
「それだけでね」
「これといってね」 
「楽しいものかっていうと」
「こんなにはね」
「なかったわね」
「お寿司だってね」
 カエルマンは旅の目的であるそのお料理のお話をしました。
「なかったね」
「聞いたこともなかったわ」
「そうだよね」
「今ではね」
 どうかというのでした。
「アメリカ風にアレンジされたお寿司もあれば」
「完全に日本のお寿司もあるわ」
 トロットはカエルマンにも応えました。
「それに中華料理もね」
「あるしね」
「かなり賑やかになったわ」
「パスタやピザも充実して」
「フランスやスペインのお料理もあって」
「カレーもシェラスコもある」
「凄いものよ」
 そうなったというのです、そしてです。
 皆はこの時はパーティーを笑顔で楽しみました、そうして夜は気持ちよく寝てそのうえで次の日も旅の準備を進め。
 皆は準備が出来ますと出発しました、都に残る人達と笑顔で別れ。
 そのうえで旅に出ましたがふとでした。
 カエルマンは宮殿を出て商店街を歩いていた時に雑貨屋さんの中にいた黒猫、赤い首輪に鈴がある猫がです。
 両方の前足で招く様にしているのを見て言いました。
「これは思わぬ吉兆があるかな」
「そうなの」
「うん、猫は両方の前足で招いているね」
「あの黒猫ね」
 トロットもその猫を見て言いました。
「確かにそうね」
「あれは人もお金も招く」
「そうした意味なの」
「だからね」
 それでというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ