最終話 温もりその四
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「何もないよ」
「トラウマ植え付けられるだけね」
「そうなるのがヲチだよ」
本当にだ。
「だからバスケが好きで入っても」
「その顧問がそんな奴なら」
「逃げるべきだよ、人をゴミみたいに扱う奴のところで我慢しろ」
「我慢しきれないわね」
「本当にトラウマ植え付けられるだけだよ」
「だから逃げるべきね」
「そうあるべきだよ、しかしね」
「しかし?」
「人間そうはなりたくないね」
僕が心から思うことだ。
「人を平気で殴ったり蹴ったり出来る奴には」
「最低よね」
「そうした人は避けて」
「ならないことね」
「なったら終わりだよ」
その時点でだ。
「人間としてね」
「もうそれこそ」
「その考えは変わらないよ」
僕としてはだ、ヤクザ屋さんと変わらない。ヤクザ屋さんはいつも警察に見張られてるけれど学校の先生はそうじゃない。
「そして変えたくもね」
「ないわね」
「だから難はね」
それはだ。
「避けることだよ」
「最初から」
「DV男と一緒になって」
そしてだ。
「そこで我慢しろなんてね」
「義和は言わないわね」
「別れろって言うよ」
本当にトラウマを植え付けられるだけだからだ。
「確実にね」
「幾ら女の人が傍にいたいって言っても」
「言うよ」
そんな男とは別れろとだ。
「そうね」
「いいことはないのね」
「うん、そんな奴の暴力って有り得ないから」
それ位酷いからだ。
「ヤクザ屋さんの暴力と一緒でね」
「さっきお話した先生と一緒ね」
「全くね、そうした教師って」
容易に想像がつくことだ。
「家ではね」
「奥さんや子供さん達に暴力振るってるのね」
「そうしていない筈がないよ」
それこそだ。
「学校でそうならね」
「お家でも」
「もう何発も思いきりね」
「殴ったり蹴ったい」
「虐待しているよ」
暴力は暴力でもだ。
「そんな奴は頭のネジが何本かないから」
「何本じゃなくて全部とか」
「そうかもね」
その可能性も否定出来なかった。
「もうね」
「そうした人からは離れるべきね」
「殺されるかも知れないからね」
事実子供を殺す奴もいる、そんな奴の顔を見るとこいつならそんなことしても当然だなと思える奴ばかりだ。
「だからね」
「逃げるべきね」
「殺される前にね」
本当にそうなる前にだ。
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