暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第103話:世界に届く唄
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に退くと言う事を彼らは選択できない。
各々ライドスクレイパーを手に白メイジ達が突撃してくる。それをガルドは迎撃する。
最も接近してきた奴を薙ぎ払いで吹き飛ばし、その隙に攻撃してきたメイジに対しては石突で突いて行動を阻害し追撃の一閃で戦闘不能に追い込む。更に返す刃で横を通り抜けようとしていたメイジを斬り付けると、そのまま引っ掛けて振り回し別のメイジに叩き付けた。
白メイジは幹部候補として将来を有望された魔法使い達。その実力は琥珀メイジとは一線を画し、メデューサ達幹部に及ばないとは言え徒党を組めばその強さは侮れないものとなる。
その白メイジの徒党を相手に、ガルドは全く引けを取らない戦いを見せる。宣言通り、床に付けた傷から先へは誰一人通す事なく次々とメイジを倒していく。
その姿にセレナは勇気を貰い、マリアを奮い立たせた。
「さぁ、姉さん!」
希望に満ちたセレナの言葉に、マリアも頷き立ち上がる。
そして2人の口から、歌が紡がれた。
「りんごは 浮かんだ お空に」
「りんごは 落っこちた 地べたに」
「星が」
「「生まれて」」
「歌が」
「「生まれて」」
「ルル・アメルは 笑った」
「「とこしえと──」」
2人の歌は、続いていた中継により世界に届けられていく。
義務や責任感ではない、純粋な想いと共に紡がれた唄。
それは世界中の人々の心に染み渡っていき、歌を聞いた人々は導かれるように天を見上げ、祈るように手を合わせる。
誰が示し合わせた訳でもなく、誰かに教わった訳でもなく、世界中の様々な人種の人々が想いを一つにしていく。
人と人が歌で繋がり、全世界70億の人々の歌が世界を包み込んだ。
それは地球から離れつつある制御室でも観測する事が出来た。
大気圏脱出の準備一切なしで打ち上げられたので、加速により室内は酷い有様だったがナスターシャ教授はまだ生きていた。パワードスーツになる車椅子を起動し、瓦礫の中から這い出したナスターシャ教授はフロンティアから送られてくるデータで現状を把握した。
「世界中より集められたフォニックゲインが……フロンティアを経由して、ここに集束している。これだけのフォニックゲインを照射すれば、月の遺跡を再起動させ、公転軌道の修正も可能――!」
元々老体であったことに加え、病を抱えた体だ。もう長くない事は彼女自身がよく分かっている。それでもまだ出来る事はあると、ナスターシャ教授は地上へと通信を試みた。
「マリア……マリア……」
『マリア――!』
「マムッ!?」
「マムッ!」
ナスターシャ教授からの通信は、無事にフロンティアまで届いた。彼女の声を聞き、マリアとセレナがコンソールへと駆け
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