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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
恐怖と不安
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んでもないです」

あの時から目の調子が思わしくない。別に日常生活に支障が出るようなことはないのだが、今までみたいに目を使うとこんな風に激痛が走って動けなくなってしまう。これは迂闊にこの力を使えないな。滅悪魔法(デビルスレイヤー)といい、俺の魔法制約多すぎないか?

「バリーザウィッチは中にいるはずだから、とにかく進もうか」
「はい、そうしましょう」

目の痛みも引いたところでユウキさんを先頭に城の方へと向かっていく。まだ調子はよくないけど、目の魔水晶(ラクリマ)を使わなければ問題はない・・・と思う。

「ふぅ・・・」

しかし、先程の中の様子はどうしても違和感がある。いくら爆弾を使われる予知が見えたからといって、城の守りを削って向かわせたのだろうか?もしそうだとしたらよっぽど自分の力に自信を持っているということなんだろうけど
・・・
そう思いながら進んでいくと、突然横から微かな音が聞こえ、そちらに視線を向ける。

「危ない!!」
「「「「「!?」」」」」

俺が声を出すと全員がすぐにその場に立ち止まり、同じ方向を見る。その視線の先から飛んできたものを見て、全員が倒れるようにその場に伏せた。

「矢?」
「伏兵がいたのか」

草むらに隠れているのは弓矢を操る部隊。どうやら全員が出払っていたのではなく、城の敷地内に人を配置してこちらを襲撃しようと考えていたみたいだ。

「どうする?シリル」
「う〜ん・・・」

人がそんなに多いわけではないようだけど、どこに敵が隠れているのかは検討もつかない。それに、他にも潜んでいるのだとすると、それを何とかするのが得策ではあるんだけど・・・

「すみません、ここは任せて良いですか?」
「おぉ!!任せてくれ!!」

ウェンディたちを使っての爆弾での襲撃作戦がうまく行っていれば問題ないけど、もし相手が予想外に回避して交戦になっていたりすると、時間がかかりすぎると兵隊が戻ってくる可能性がある。
ここは俺とユウキさんだけでも先に行って、国王を倒してしまうのが最優先だ。

「行きますよ、ユウキさん」
「あぁ、わかった」

この辺にいるであろう伏兵たちは全て任せて、俺とユウキさんで国王を捕らえる。バリーザウィッチさえ捕らえてしまえば相手も戦意を喪失して戦うことはできないだろうし、依頼も無事に完結できるってわけだ。

「シリル!!俺たちだけでバリーザウィッチを倒せるのかよ!!」

依頼の完遂も時間の問題だと思っている俺とは違い、ユウキさんは不安げな表情を浮かべていた。無理もない、だって彼らは今まで散々相手にいいようにされてきたのだから。

「大丈夫ですよ。言ったでしょ?俺結構強いんですよ」
「それはわかるよ。でも、バリーザウィッチの力は俺たちでも
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