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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜 
ポテンシャル
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4番 セカンド  渡辺優愛(ワタナベユア)
5番 ピッチャー 新田栞里(ニッタシオリ)
6番 サード   村岡曜子(ムラオカヨウコ)
7番 レフト   北村若菜(キタムラワカナ)
8番 ライト   小野友里恵(オノユリエ)
9番 キャッチャー城田莉愛(シロタリア)

「向こうは陽香が最初の三回投げて、そのあとに瑞姫ちゃんが投げてくるはずだからね。いいピッチャー二人から点取りたいなぁ」

瑞姫は中学時代から注目を集めていたらしく、東英からも推薦が来てたらしいけど、それを断ってこの明宝への進学を決めたらしい。陽香さんと瑞姫は別々のチームになるとみんな思ってたけど、同じチームになると聞いて驚かされたのは言うまでもない。

「うちは私が投げた後(カエデ)奈央(ナオ)に投げてもらうからね。準備だけよろしくね」
「OK!!」
「わかりました!!」

今日の試合は一年生でピッチャーを務めるのは瑞姫だけらしい。元々投手希望者の大半がやめてしまったこともあるし、何より経験値が少ない一年生を投げさせると試合がだらけてしまうことも考えてのことらしい。

「サインは帽子がバント、胸が盗塁、ベルトがエンドランでいいよね?ただ、基本的には自由に打ってもらっていいよ。特に陽香から打ったら自信になるよぉ?」

先ほどから煽りの要素を入れてきている栞里さん。隣にいる伊織さんが笑いを堪えているところを見ると、彼女は私たちに気合いを入れるためにおふざけ要素を入れているのが理解できる。

「それじゃあ、あとは各々準備しておいて!!莉愛ちゃん!!ブルペンいくよ!!」
「はい!!」

ちゃっちゃとミーティングを終えるとすぐに動き始める栞里さんに慌てて付いていくため、プロテクターを着ける。相手のチームはまだベンチの前でミーティングをしているところを見ると、かなり細かいところまで確認しているのが伝わってくる。

(紗枝と夏海は何番に入ってるのかな?)

中学時代から硬式野球をやっていた紗枝と軟式出身なものの、レギュラーとして試合に出てた菅原夏海(スガワラナツミ)。紗枝はセカンド、夏海はサードと内野手として高い守備力がある……って瑞姫が言ってた。

「お待たせしました」
「大丈夫、よろしくね」

プロテクターをつけ終えた私はブルペンに先に来ていた栞里さんとキャッチボールを始める。初めての試合なんだけど、全然緊張している感じはしない。だからなのか、栞里さんのボールもよく見え、ミットの芯で捕らえることができる。

「ナイスボールです!!」

栞里さんの胸元を狙ってボールを返す。彼女から放たれるボールが速くなってくるに連れて、試合が近付いてきていることが実感できてきたからなのか、胸が高鳴ってきているのを感じて
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