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おっちょこちょいのかよちゃん
169 苛烈なる将軍・義教
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ぞ!」
「了解しました!」
 エレーヌは足を一振りした。機械が破壊された。
「なぬ!?あの機械が破壊されたと!?」
「義教様、いかがなさいますか!?」
「構わん、やれ!あの女諸共殺すのだ!」
 義教の軍が攻撃を激化させる。
「何だと!?エレーヌとジャンヌを守るぞ!」
 「義元」の皆は守備体勢に入った。
「すみ子、銃だ!」
 山口が命じる。
「うん・・・!!」
 すみ子は銃で周囲に結界を張った。何とか防御には成功した。
「そんなもので守り切れると思うな!儂の軍は結界だろうがいかなる防御でも破壊できるのだ!やれ!」
 義教の兵が矢を放つ。矢は炎に変化し、すみ子の銃で発生させた結界を容易く燃やした。
「あ・・・!」
 すみ子は焦った。
「させないでやんす!」
 ヤス太郎が水玉を飛ばして消火する。川村もバズーカで迎撃する。
「はあ、はあ・・・!」
 守備体勢を続けているものの、戦いを終息させる為の糸口が全く見つからない。そしてエレーヌも舞い出した。
「な・・・!?」
 義教からは敵が姿を消したように見えた。
「奴等はどこにいった!?」
「姿を消したのか!?」
 義教の兵達も慌てる。
「こざかしい真似を・・・。そんなんでこの義教様から逃げられると思うなよ!」

 エレーヌの技は実際には瞬間移動したのではなく、皆の姿を消しただけだった。
「今です!義教からはあなた達の姿は見えておりません!攻撃の時ですわ!」
「ああ!!」
 組織「義元」は反撃を開始する。山口は矢を放った。地面に刺されば爆発し、地砕きを起こす矢である。矢は義教の軍の付近に刺さると共に爆発し、多くの兵を葬った。
「うおおお!!」
「うがあ!」
 義教は劣勢と感じる。
(これでは我々に不利だ。だが、あの女は瞬間移動したのではない。姿を消しただけか!)
 義教はまだ生き残っている兵に呼び掛ける。
「皆の衆!奴等は姿を消しただけだ!全員怯まず攻撃するのだ!」
「了解!」
 義教の兵は槍を振り回したり、矢を放ったりして攻撃した。周囲を構わず炎や地の攻撃を行う。
(しまった、バレた・・・!!)
 すみ子はエレーヌが自分達は姿を消しただけと相手に悟られたと感づいた。慌てて銃で周囲に結界を張る。先程の結界ではすぐに破られたため、すみ子は複数回発砲して何重もの結界にして対処した。結果、義教の軍からの攻撃を幾度も防ぐ事はできた。川村やヤス太郎も山口に続いて迎撃を始める。
「しかし、やってもやってもキリがないでやんす!」
「ああ、相手も容赦なく攻撃が続くからな、こっちの攻撃も相手の攻撃で打ち消されちまう!」
「なら私も防ぎますわ!」
 エレーヌは扇を取り出した。
「これで相手の攻撃への通りがさらに良くなります!」
「どれ、やってみるか
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