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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
剣交-しんけんしょうぶ-
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それから数時間後。
守護局にある訓練用の広場に集められた者達。
京都に住む者もこれから何が起こるのかと多くの野次馬となり殺到していた。

ちなみに、こうしていて復興や主に決壊に関することは平気なのかと思うが安心して欲しい。
家は確かにいくつか焼けてしまったが、サーヴァントや守護隊のおかげでそれは最小限に留められたし、すぐに修復も済むそうだ。
そして結界は俺達が持ってきた護符で代用するという。
ただしそれもその場しのぎ、ないよりはマシと言ったもので護符が持ってくれるうちに道満が張っていた結界に匹敵する新しいものを探さなければならない。

しかしそれよりも今、大事なことがある。
それが

「聞いたか?人と鬼の決闘だってよ。」
「何でも人側は頼光様じゃなく旅のサーヴァントらしいぞ。」

決闘。

鬼の頭領、伊吹童子。
そしてその喧嘩を預かり、人の代表として彼女と剣を交えることとなった武蔵。
その二騎のサーヴァントによる決闘が、もうすぐ始まる。

「こんなことに付き合わせちゃって、ほんとうに申し訳ない。」
「いいんだ。武蔵もあれは好きでやってるからな。」

頼光のマスター、吉良にそう頭を下げられるが別になんとも思っていない。
それに武蔵は嬉しそうだ。嫌な気持ちなんて微塵もないだろう。

「本当に、よろしいのでしょうか?」
「いえいえ!一宿一飯の御恩もありますし!それに強者と戦えるのなら本望!この武蔵、あなたの代理人として存分に刃を振るわせてもらいます!」

お礼のお返し、というよりも個人的な理由の方が強そうな武蔵。
頼光は申し訳なさそうにしてはいるが、対照的に武蔵は元気だった。

「旅人さん…あれ!」
「…来たか。」

と、そうやって話しているとあちら側から奴がやってくる。
一旦引き返し、大量の観客を連れ帰ってきた。
柄の悪そうないかにもゴロツキな男達や小鬼を引き連れ、やってきたのだ。

「なぁにみんな。お姉さんが来るなりお葬式みたいに静まり返っちゃって。」

鬼の領域を統括するサーヴァント、伊吹童子だ。
前述した通り彼女は小鬼や鬼を連れているがそこら辺にのさばっている理性のない鬼とは違う。
伊吹童子を上の存在と認識し、鬼らしく本能のままに生を謳歌するのではなく彼女の為に尽くすことを第一とする理性のあるタイプの鬼。

人の領域(こちら)が妖を遠ざけるとすれば、鬼の領域(あちら)は妖と共存することを選んでいるみたいだ。

「伊吹童子だ…!」
「目を合わすな…取って食われるぞ。」

多くの家来を連れ悠々と歩く彼女。
それをちらちらと見て見ぬふりをしながら人の領域の住人達はひそひそと話をしている。

そして彼女の後ろにはゴロツキだったり鬼だったり、数騎のサーヴァ
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