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おぢばにおかえり
第六十六話 好き嫌いその三十七

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「よくそんな先生が大手を振って歩けるわね」
「実際に大手振って歩いてましたよ」
「そうだったの」
「徹底的に暴力振るって怯えきってる生徒の挨拶ふんぞり返って通り過ぎて受けてうっす、ですよ」
「偉そうにしていたのね」
「物凄く」
「とんでもないことね」
 正直そんな先生に出会わなくてよかったです、心から思います。
「ヤクザ屋さんみたいじゃない」
「ヤクザ屋さんならいつも警戒されてますよね」
「悪いことするってわかってるからね」
「ですが学校の先生は違いますから」
「先生は逆に尊敬されてるしね」
 警戒されるどころかです。
「そうなってるし」
「ですから」
 それでというのです。
「変な奴はのさばるんですよ、公務員ですしね」
「あっ、公立の学校だとね」
「先生も公務員ですよね」
「そうだったわね」
「それでのさばって」
 そうしたおかしな先生がというのです。
「生徒が迷惑するんですよ」
「日本の教育自体もおかしくなるし」
「ちなみに僕学校の先生嫌いです」
 ここでまた阿波野君の悪い癖性分が出たと思いました、本当にこの子は人や組織の好き嫌いが激しくて嫌いになると徹底的です。
「そういう奴見てきたんで」
「皆が皆そんな先生の筈ないでしょ」
「日教組も嫌いですし」
「日教組って?」
「学校の先生の労働組合ですよ」
「そんな組織もあるの」
「この組織も嫌いで」
 それでというのです。
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