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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第三百四十一話 八条荘に帰ってその十二

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「ナチスやソ連も使った、そして嘘を吐こうと思ったらな」
「吐き放題だね」
「事実そうだっただろ」 
 戦後の日本だとだ。
「そういうのがわかっていたからな」
「それでだね」
「気をつけてきたんだ」
 八条グループのマスメディアの人達はだ。
「戦後日本は知識人の力は確かに強かった」
「けれどね」
「とんでもなく腐敗した」
「終戦直後からだったね」
「もうそこでどうにもならなかった」
 そこまで腐敗していたのだ。
「マルクス主義で染まってな」
「マルクス主義ならいい、だね」
「何してもな」
「それじゃあ腐るね」
「それでその辺りの子供の方が賢い位にまでな」
「レベルも落ちたね」
「戦後最大の思想家があれだからな」
 電話の向こうではっきりと言い捨ててきた。
「吉本隆明だ」
「それだけで絶望するよ」
「そんなのだからな」
「八条グループは気をつけてきたんだね」
「ああ」
 そうだというのだ。
「そうなんだよ」
「そうなんだね」
「マスコミってのは力を持っていてな」
 そしてというのだ。
「責任もな」
「取らないよね」
「報道の自由とか言論の自由とか言ってな」
 そうしたことを盾にしてというのだ。
「責任もな」
「取らなくてもだね」
「いいからな」
「だから余計にだね」
「どんな嘘吐いても責任問われないならな」
 それこそというのだ。
「腐る一方だろ」
「そうだよね」
「どれだけ実害出てもな」
「責任取らないで済むなら」
「もうな」
「やりたい放題だからね」
「悪事をな」
 まさにそれをだ。
「だからな」
「日本のマスコミは腐敗して」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「ああなったからな」
「だから八条グループはだね」
「新聞もテレビも出版社もな」
「気をつけていて」
「責任もな」
 これもというのだ。
「取る様にしたんだ」
「そうだったんだね」
「当然意図的に虚報書く記者はな」 
 ある新聞社には多くいるがだ。
「最初から採用しなかったんだよ」
「そうだったんだね」
「記事も検証してな」
「嘘だと思ったら」
「掲載しなかった」
「そうなんだね」
「あと偏向報道もな」
 特にテレビでは常だ。
「これもな」
「気をつけていたんだね」
「そして今もな」
「気をつけているんだね」
「そのお陰でな」
 それでというのだ。
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