第三百四十一話 八条荘に帰ってその三
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「お雑煮を食べる時はな」
「慎重に食べることですね」
「それが大事だ」
「そうですよね」
「皆慎重に食べよう」
「死ぬ危険がある食べものって」
モンセラさんはこう言った。
「ちょっとね」
「だから慎重に食べたらね」
「いいのね」
「うん、何でも一気に食べたらよくなくて」
「お餅もなのね」
「そういうことだから」
モンセラさんに笑顔で話した。
「別に怖がることはね」
「ないのね」
「普通のお餅とね」
お雑煮のお餅もだ。
「あまりね」
「違わないね」
「一気に食べなかったらいいんだ」
あくまでだ。
「だからね」
「そのまま食べていいのね」
「そう、それじゃあね」
「今から食べればいいのね」
「そうしてね」
「では皆さんいただきましょう」
畑中さんも言われてだった。
「これより」
「それじゃあ」
「お正月はです」
畑中さんはさらに言われた。
「やはりです」
「お雑煮ですね」
「そうです、お餅は必要ですが」
「特にですね」
「お雑煮です」
このお料理が必要だというのだ。
「これとおせち、おとそなくしてです」
「日本のお正月はないですね」
「はい、ですから」
「これからですね」
「いただきましょう」
「わかりました」
僕も笑顔で頷いた、そしてだった。
お雑煮を二杯三杯と食べた、他の皆もかなり食べた。そうしてお腹を膨らませて身体も温めてだった。
僕は歯を磨いてからベッドに入って寝た、それから暫く寝ていたが。
四時半になって携帯が鳴った、出ると親父で親父は僕に明るい声で言ってきた。
「よお、おめでとう」
「おめでとう」
僕も返事を返した。
「あけましてね」
「ああ、それで元気か?」
「大晦日からお参りしてお昼に帰ってね」
「今まで寝ていたか」
「四時間位ね」
「それは何よりだ、よく寝ないとな」
「駄目だよね」
「人間寝てこそだ」
その持論を展開してきた。
「健康なんだ」
「身体にいいもの食べてだね」
「適度に運動してな」
「よく寝てこそだね」
「健康なんだ、いいことだ」
「そう言うからね」
その親父がだ。
「僕もだよ」
「ずっと寝てたんだな」
「帰ってお雑煮食べてね」
そうしてだ。
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