第三百四十一話 八条荘に帰ってその一
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第三百四十一話 八条荘に帰って
僕と香織さんは八条荘に戻った、そして中に入ると一旦香織さんとお別れした。
「それじゃあね」
「またお昼にね」
「うん、もうすぐだけれどね」
時間を見ると十一時半を回っていた、本当にあと少しだ。
「けれどね」
「今はね」
「これでね、それでね」
「お雑煮食べて」
「一旦寝るよ」
戻るまでにお話した通りにだ。
「まずはね」
「そうした方がいいわね」
「大晦日の夜から歩いて色々回ったからね」
だからだ。
「かなり疲れてることは間違いないしね」
「だからよね」
「一旦ね」
お昼ご飯を食べるとだ。
「そうしてね」
「お休みね」
「それから晩ご飯食べて」
そしてだ。
「夜までゆっくりして」
「お休みね」
「そうするつもりだよ」
「そうなのね」
「じゃあ十二時になったら」
「食堂でね」
「また会おう」
「それじゃあね」
僕達は笑顔で別れた、そしてだった。
自分の部屋に帰ってから十二時に食堂に行った、するともう皆戻ってきていた。畑中さんや小野さんもも一緒だった。
僕はここで皆に新年の挨拶をした、その後で畑中さんに言われた。
「今日のお昼はお雑煮ですが」
「やっぱりそうなりますね」
「かなりの自信作だそうです」
「そうですか」
「晩はおせちとのことですが」
「お昼はですね」
「お雑煮です、では今から」
僕に笑顔でお話してくれた。
「皆さんで」
「そのお雑煮をですね」
「楽しみましょう」
「わかりました」
僕も笑顔で応えてだった。
お昼を食べた、そのお雑煮は。
「これが日本のお雑煮なノ」
「何か聞いたのと違うあるな」
ジューンさんと水蓮さんが言った。
「赤味噌じゃなあるか」
「私だしって聞いてたけれド」
「白味噌あるな」
「それでお野菜多いのネ」
「これが八条家のお雑煮なんだ」
僕は二人に話した。
「八条家は元々公卿でね」
「お公家さんネ」
「そちらの出だったあるな」
「それで維新で起業してね」
そうしてだ。
「この神戸に拠点を置いて今に至るからね」
「お雑煮京都風なノ」
「そうあるか」
「基本ね、ただ純粋な京都のお雑煮とはね」
僕が思うにだ。
「多少違うよ」
「お雑煮って言っても色々ですね」
早百合さんも言ってきた。
「地方によって」
「そうなんですよね」
「それでお家によっても」
「違いますね」
「何ていうか」
僕は早百合さんにも応えた。
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