第四百七十七話 魔王の仲間達その九
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「私達の世界では」
「現代世界ではな」
「これといってですね、ですが」
「そうだ、この世界ではな」
「非常に効果ですね」
「特にオルゴールはだ」
九内は光に微笑んで話した。
「効果でな」
「それで、ですね」
「売りに出すとな」
「物凄い高値で売れて」
「それで金はどうとでもなる」
そうだというのだ。
「湯呑やオルゴール以外に何でも出せるしな」
「そうしてお金を作られますか」
「それでアクの服も手配した」
彼女のそれもというのだ。
「そうした」
「はい、魔王様に買ってもらって」
そのアクも言ってきた。
「僕凄く嬉しいです」
「何でもないことだ」
九内自身はこう返した、実際に彼はそう思っていてアクに感謝されるまでのこともないと考えている。
「気にするな」
「ですが」
「思うのはいいが言葉に出すには及ばない」
こう言うのだった。
「そういうことだ」
「そうですか」
「そうだ、それでだが」
九内はさらに言った。
「ものはそうして用意してだ」
「そしてですね」
また光が応えた。
「訓練もですね」
「していこう」
「それでは」
「じゃあ早速やろうか」
小野寺は明るい笑顔で言った。
「そうしようか」
「今からだな」
「ああ、そして俺達も実力を見せるし」
「我々もだな」
「見せてくれるか」
「わかった」
九内は一言で答えた。
「ならだ」
「今から訓練をしてな」
「お互いの実力を見せよう」
「そうしような」
戦士達はすぐに外に出て訓練を開始した、すると。
エビフライは目を丸くさせてこう言った。
「あの、皆S級の冒険者なのよ」
「それがあの有様!?」
ルナも驚いて言った。
「四人がかりで手も足も出ないなんて」
「小野寺さんどんなに強いのよ」
「これが仮面ライダーなの」
「そうだ」
ディケイドになっている門矢が応えた。
「これが俺達の強さだ」
「あの、強過ぎてよ」
ルナはディケイドに言った。
「正直言葉もないんだけれど」
「強過ぎると言ったが」
「それでもよ、こんなに強いなんてね」
「全くだ、かなりのものだ」
(っていうか強過ぎるだろおい)
九内は心の中で言った。
(この姿の俺や霧雨零でも足下に及ばないぞ)
「それだけ強いのは何故だ」
「戦ってきたからだ」
ディケイドは九内に答えた。
「そうして経験を積んできたからだ」
「だからか」
(どれだけの経験なんだ)
また心の中で言った。
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