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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
081話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その8
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っているなんてね……その剣の真名は、




約束された(エクス)─────勝利の剣(カリバー)ーーーッ!!』




黄金の極光が放たれてライダーをそのまま飲み込んでいった。
空はまるで昼間になったかのように明るくなり、それほどにその光は強烈だという事が物語っている。
そして、エクスカリバーの担い手と言えば、世界広しと言えども一人しか該当しない。
ネギ君がまるでうわ言かの様に、

「アー、サー、王……?セイバーさんが……?そんな……」

と呟いている。
そう。ネギ君は絶対に知っているブリテンの大英雄。




光が収まると、そこには令呪の本が燃えてしまっているのか隠れていた慎二さんが一目散に逃げていく。
士郎さんは追おうとしたが、おそらく魔力切れで倒れてしまったセイバーさんに意識が向いてしまい、慎二さんはそのまま逃げていってしまった。

「ここで逃がすのは惜しいね……」
「でも、セイバーさんが心配なのは分かるなぁ」
「安心して。もう彼の出番はこれ以降二度とないから」
「それじゃ……やはり」

イリヤさんの言葉が意味している事は、

「さっき、私が陰で控えているのを知っているのなら分かるでしょう?マスターはたとえサーヴァントを失っても令呪が残っている限り野良のサーヴァントとまた再契約できるという方法があるの。そんな一握りのチャンスを当時の私が見過ごすわけないじゃない?ただでさえ、マスターは例外なく殺すのが聖杯戦争のルール……」
「それじゃ、慎二さんは……」
「私が、私とバーサーカーが殺したわ……」

もう分かり切っていたイリヤさんのカミングアウトだった。
予想していなかったわけではないけど、普段あんなに優しいイリヤさんから真実を告げられるとやっぱり来るものがあるよねー。

「そうですか……。これが、聖杯戦争……。慎二さんも自業自得でしたが、それでも士郎さんの親友でしたのに……どこで歯車が狂ってしまったのでしょうね?」
《…………》

夕映の言葉が重しの様に圧し掛かってきたかのような錯覚を感じたわたし達なのであった。
そして士郎さんの気配もどこか寂しそうだった。








…………


……………


………………





重たい!
なんていうか、空気が重たい!!
まぁ、しょうがないって思うけどね!
でも、わたしはもう振り切った事にする。
もう聖杯戦争も中盤だろうし、おそらくこのまま次に来るのはイリヤさんと言う最大の山場だろう。
まだ士郎さんの投影魔術も解禁されていない。
強化フラグはどういう風になされるのか興味が尽きない!
さぁ、魅せてください士郎さん!
続きを!!



と、思っていると、

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