081話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その8
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
それにセイバーさんは気づいて理由を聞くと、この公園一帯は昔は士郎さんが住んでいた場所だったという。
そういえば!
士郎さんは淡々と過去の事を話しているが、聞いているセイバーさんは目を見開いて驚いていた。
セイバーさんは問う。聖杯戦争の犠牲者だからこそ、同じ思いをしてほしくないのか?と。
それに士郎さんはもっと単純に、他の人も助けを求めていたのに俺だけが助けられて、だからこれからの事を防ぎたいという。
そこでセイバーさんも士郎さんの自己犠牲精神について納得の思いを感じたのだろう。どこか複雑な思いを抱いた顔になっていた。
そしていつまでもここにいてはいけないと、二人はまた街に入っていくと、セイバーさんが急にライダーの魔力を感じたのか近くのビルへと歩いていく。
そこでセイバーさんが士郎さんを守るように飛んでなにかを弾いた。
見るとビルの壁伝いにライダーが重力に逆らって立っていた。
いや、まるで蛇のように這っているかのようで……。
セイバーさんもそれでライダーを追うためにビルを跳んで登っていく。
士郎さんも士郎さんで屋上までのエレベーターを乗って昇っていくんだけど、途中でエレベーターが止まってしまい、仕方がなく降りて階段を登っていこうとしているんだけど、こういう時に士郎さんの視界だけじゃない周りの光景も見えるのが幸いしたのか、わたしは気づいてしまった。
「あの、士郎さんとは反対の影の方に、なんか恐怖を感じる巨体が立っていたように見えたんですけど……」
「あら。ハルナ、あなた目がいいのね?」
そこでわたしの言葉を待っていたのかイリヤさんがニッコリと笑みを浮かべている。
うわー……じゃぁこの後、そういう事になるのかなー?
そして士郎さん目線に戻ると、屋上までなんとか辿り着いた士郎さんの視線の先には、幻想種のペガサスに乗っているライダー……そして慎二さんの憎たらしい語りが聞こえてくる。
セイバーさんもこの狭い場では士郎さんを守り切れないと案じてか、宝具を開放するみたいで風が吹き荒れる。
相対してライダーも宝具を開放して吶喊してくる。
宝具の名は、
『騎英の─────手綱!!』
ペガサスに手綱を掛けて従わせてくる宝具。
そしてセイバーさんは言った。ライダーは悪鬼の類だって。
それじゃライダーの正体ってまさか!?
英雄・ペルセウスに倒されたあの有名な!
そして、セイバーさんの起こす風もどんどんとセイバーさんを中心に纏まっていき、
『ライダー……ここなら人目もつかないと言ったな?同感だ。ここならば、地上を焼き払う憂いもない!!』
次第に風が解けて、そこには光り輝く黄金の剣が姿を現した。
まさかここまでわたしの勘が当た
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ