081話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その8
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を知る前からネギ君とはそれなりに接触しているからたとえばドッチボールの時とかくしゃみした時とか修学旅行の時とかネギ君の魔力が暴走しているみたいな光景をなんとなく目撃しているしねぇ……。
ドッチボールの時は鎌鼬か?というほどの威力だったし、くしゃみの時とかそういえば食らった士郎さんお腹抑えて痛がっていたよね?
無自覚のネギ君ほど恐ろしいものはないな、と……。
起きた士郎さんは遠坂さんにやはり咎められていて、セイバーさんにも謝りに行って、そこで士郎さんは素直に今度から一人じゃ戦わない、俺だけじゃ勝てない、力を貸してくれ……とセイバーさんに頼み込んでいた。
だけど、今までの行いまでは間違いじゃないと言って、セイバーさんが傷つくのはイヤだし、セイバーさんが戦うなら俺も戦うとそこだけは譲らなかった。
セイバーさんもいい加減士郎さんの性格と頑固さがわかってきたのか、士郎さんとようやくだがいい感じの仲になってきていた。
それと、遠坂さんが代わりの服を持ってきていた。
それはなぜかというと、強制召喚されると今まで着ていた服は飛び散ってしまうという。それはまた難儀な……。
遠坂さんもセイバーさんになんでそんな地味な服装を選ぶのか問うと、セイバーさんは幾分柔らかい笑みを浮かべながらも、
『シロウが似合うと言ってくれたから』
と言う。
なんていうか、
「うわ、甘ずっぺぇ!!」
「いや、女の子ならこうでねぇとな!俺っちも興奮してきやしたっす!!」
「可愛いですー!」
と、なかなか今まで笑みを見せなかったからか私の心からの言葉にカモ君含めて盛大に反応をしてくれましたよ!
そして、翌日。
士郎さんは藤村さんももう元気にしているという事に安堵しつつ、慎二さんと決着をつけると動き出していた。
遠坂さん達と作戦会議しつつ、ライダーの対策について話し合う。
結果、宝具を使われる前に倒す。
それが単純にして最短でもあるのは分かるねー。
士郎さん達は街に出て結界探しをしていた。
だけど、セイバーさんは急に士郎さんを休ませるように椅子に座らせると、士郎さんは急に疲れがどっと出たのか深い息をしていた。
それでもそんなにすぐに休むこともできないだろうとセイバーさんは辺りを見回して、ふと一組のカップルがしている事が目についたらしく、恥ずかしげもなく、膝枕をしようとしていた。
うん。不器用か?
当然、士郎さんもそんな恥ずかしい事などできるか!と椅子に頬杖をついてそのまま眠りについていた。
「士郎さん、せっかくのチャンスを逃すなんて……ヘタレですか?」
《うるさいぞ朝倉。黙って見ていなさい》
「はーい」
それから一時間ほど、士郎さんはようやく起きて、だけど休むなら他で休めばよかったな……と呟く
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